2018/05/13

『ホームズ四世』新堂冬樹 感想

ホームズ四世
ホームズ四世
posted with amazlet at 18.05.12
新堂 冬樹
講談社
売り上げランキング: 239,014

シャーロックホームズの曾孫が主人公である探偵小説。

新堂冬樹さんのミステリーって久々に読む気が。
一時はバイオレンス系をよく読んでいましたけど
最近はとんとご無沙汰だったのでなんだか新鮮な気分です。

ホームズの曾孫が女好きのホストというのは面白い。
ただ、女好きで美女を見ると軽率に口説く反面、
一人の女と付き合っている間は他の女とは
セックスしないというのは中途半端な設定だったなと。
どうせなら節操なく女を食いまくるぐらいした方が
探偵兼性格破綻者として面白かったような気がします。

作品の内容としては事件の展開よりも
ヒロインである檸檬との軽快な会話がメイン。
ツンデレ気味な檸檬との会話はテンポがいいですが、
似たパターンのツンが多いので飽きやすい面もあります。
ここももう少し奇抜なキャラ付けが欲しかったところ。

事件自体は二転三転するので退屈はしないのですが、
黒幕バラしを2回やったのは個人的には微妙でした。
真相判明…とみせかけて、というのが狙いでしょうけど、
またかーという感想の方が強かったですね。

ホームズの孫と先祖の因縁という設定は美味しかったですが、
内容は全体的に軽過ぎた感があって物足りなかったです。
いっそのこともう少し軽くしてラノベとして出した方が
素直に受け入れられたかもしれません。
2018/05/10

『風屋敷の告白』藤田宜永 感想

風屋敷の告白 (新潮文庫)
藤田 宜永
新潮社 (2015-10-28)
売り上げランキング: 935,120

定年退職後の再スタートの仕事として探偵を選んだ
二人の老人が事件を追うまったりとした探偵小説。

全体的に中途半端なのが特徴といいますか。
老人二人が探偵事務所を開いた動機は軽めですし、
初仕事で死体を見つけてシリアスになる…ということもなく
マイペースに真相に向かって調査していきます。
重過ぎず軽過ぎずといった感じで強い魅力はないものの、
事件自体は調査すればするほど複雑になっていくので
だらだらと最後まで読まされてしまいました。

一歩間違えれば途中で読むのをやめてましたけど、
そこをしぶとく読ませたところには老獪さを感じますね。
衝撃の展開!というものはなかったんですけど、
情報を小出しにして読者を釣るのが上手い。
老人二人も内心では結構焦ったりするんですけど、
外面は終始沈着冷静なところはまさに年の功。

ラストにしても事件を解決するというよりは
関係者が上手く治まるように調整したという感じで、
経験豊富なサラリーマン的な着地点と言えなくもない。
探偵の物語というよりは、サラリーマンが難しめの
プロジェクトを成功させる物語に近いかもしれませんね。
探偵小説としては少し物足りなさを感じますが、
他とはちょっと変わった雰囲気は楽しめる作品でした。
2018/05/05

『瞬旭のティルヒア』体験版 感想

公式はこちら

Liar-softのスチームパンクシリーズ最新作である
『瞬旭のティルヒア』を体験してみました。

ついに日本が舞台のスチパン来たか!
とテンションは上がったものの、
話の勢いはいつもより若干抑え目だったかなー。

新撰組の猛者が初っ端からロボに殺戮されるという展開には
新撰組好きだとつい文句を言いたくなりそうですが、
個人的にはこれまでの幕末物と違う流れで良かったです。
新撰組女体化物ってホント多いですからね…。

少女を守る青年剣士と少女を狙う謎の勢力というのも
スチパンの基本を抑えていていかにもな雰囲気。
黒船が飛空艇というのもなかなか絵になる光景ですね。
河上彦斎がどう見ても緋村剣心なのは
るろ剣世代ならニヤリとさせられるところです。

ただ、主人公の奥の手が見られなかったのは残念。
うろ覚えですけど、これまでの体験版だと
主人公が最初の敵を瞬殺して1話が終わるみたいな
内容が多かった気がするのですが、
それに比べると今回は盛り上がりが少なかったです。


まとめ。
ちと物足りなさはあったものの
スチパンらしさは感じ取れたので購入予定です。
桜井光さんが原作監修に回ってどうなるかと思いましたが、
今のところは過去作に似た雰囲気は出ているような気が。

ただ、ガクトゥーンがケレン味の利いた作品だっただけに
それ以上のケレン味か、または別方向の魅力で
勝負できる作品になると厳しい評価になるかもですね。
今後のスチパンに期待が持てる作品になって欲しいところです。
2018/05/03

『宿星のガールフレンド』体験版 感想

公式はこちら。
mirai『宿星のガールフレンド』7月27日発売!
かんなぎ絵が存在感をアピールするmiraiの新作、
『宿星のガールフレンド』を体験してみました。

今回の作品は最近よく見るようになった低価格分割作品。
個人的にはあまり好きではない売り方ということもあって
それほど期待せずに触ってみたのですが…。
いやはや、予想外に面白かったです。

とにかく日常会話のテンポが良い。
これは今回のヒロインである上泉夕里の力が大きいですね。
ひたすらノリがいいポジティブガールなので
会話のキャッチボールがもう弾む弾む。
基本的に上から目線なのですが隙が多くて愛嬌がありますし、
根がサバサバしているの怒らせても仲直りが早いです。

男と同棲するのが嫌だと明言しつつも
同棲した当日には仲良く対戦ゲームで遊んでくれますし、
全裸を見られても自分を助けるためだったなら
恥ずかしさで半泣きになりつつも許す。
お馬鹿でも常に前向きなその姿は見ていて気持ちいい。

主人公も地味な性格ながら悪くない感じですね。
最初は優等生の仮面が外れた夕里にがっかりするものの、
夕里の前向きさや楽しさを認めるのは早かったですし、
彼女の役に立とうと決意する流れは王道で良い。

ストーリーは今のところよくある魔法少女系ですが、
このキャラクターの良さを維持してくれるなら
一定レベル以上の内容にはなりそうかなと。
日常会話が面白いのであまりシリアス過ぎる方向には
行かないで欲しいですが、そこはシナリオの出来次第か。


まとめ。
ヒロインと主人公の会話がツボったので購入する可能性大。
馬鹿だけどポジティブでそこはかとなく器がでかいとか
自分にとって最高のヒロインじゃないですかやったー。

ただこの場合、夕里が第一ヒロインというのが難点で、
前座ヒロイン扱いされると途端に作品評価が下がります。
やっぱり自分が好きなヒロインには
一番おいしいところを持っていって欲しいんじゃよ。
1作目の出来が素晴らしければ続編も買いますが…さてどうなる。
2018/04/30

『てんぷれっ!!』体験版 感想

公式はこちら

Circusの新作である『てんぷれっ!!』を体験してみました。
CircusがDC関連じゃない新作を出すって久し振りでは?

内容としてはテンプレというタイトルに相応しく、
テンプレ的な展開が繰り返される作品になっています。
いわゆるテンプレ的なシチュが好きな人ならいいですが、
そこを楽しめない人にとっては厳しいかもしれません。

個人的には今のところ無味無臭という印象ですね。
テンプレを踏んで作るというコンセプトは面白いですが、
ストーリーもキャラもあまり印象に残らないため、
プレイするモチベがいまいち上がらないです。
確かにテンプレらしい作品にはなっているのですが。

恐らく後半でひっくり返してくるんでしょうけど、
そこまでプレイする気力が続くかちょっと怪しい。
テンプレ展開の連発だけでは作品として弱いです。
主人公がもう少しテンプレに反逆するような
チャレンジャーだったら読む気力が涌いたかも。

ヒロインも素直になれない義妹、幼馴染お姉ちゃん、
堅物委員長、クールなメイドとテンプレ配置。
ラッキースケベが原因で仲違いするというのは
よくある展開ですけど個人的にはあまり好きじゃないです。
「かりぐらし恋愛」は割と早めに仲直りするだけでなく
その後ヤンデレ化するギャップが良かったですけど、
この作品でそういう予想外は期待できるのかな?
テンプレだから無理か?


まとめ。
お約束を積み重ねるという狙い通りになっている作品。
当然それだけでは面白くならないでしょうし
何か本当の狙いがあるんでしょうけど、
そこが見えないので期待していいのか分からない。
もう少し餌を撒いて欲しかったところです。

今のところそれほど惹かれないので買う予定はない…
と思ったら既に発売していたんですね。
変なタイミングでの体験版感想になりますけど
まとめまで書いてから気付いたのでアップしちゃいます。