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『人気声優のつくりかた』 感想
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『人気声優のつくりかた』
MintCUBEの2作目である
『人気声優のつくりかた』の感想です。

悪くはないけどお高い。

この作品の感想はこれに尽きるかと。
人物描写は丁寧で不快なキャラクターも少ないですし、
話の方も小さくではありますが綺麗に纏まっていました。
ただ、ヒロインが3人でこのシナリオボリュームだと
やっぱりミドルプライスが妥当だったと思います。

この作品の特徴はキャラの物分かりの良さですね。
ヒロインが落ち込んだら主人公がサッと手を差し伸べますし、
ヒロインもあっさりその手を取るのでグダグダしません。
一部モブキャラは捻くれているもののサブキャラは
いい人揃いですし、基本的に優しい雰囲気で話は進みます。
芸能物ではお約束の炎上ネタなどはあったりしますが、
ヒロインの周りのキャラ達が頼りになるおかげで
そこまで深刻にならず読み進められるのは良いですね。

ただ、良くも悪くも意表を突く展開は少ないので
最後まで話が平坦なまま終わってしまった感があります。
まあ、これに関しては購入前の予想通りだったんですけど、
いい意味で裏切ってくれるかと期待もあったのですが…。
もちろん変な冒険をするよりはずっといいですけど、
それでもやっぱり物足りなさは残りました。
ヒロインにしても物分かりのいい出来た娘ではあるものの、
イチャラブが特別濃いというわけでもないので
キャラ萌えという点ではそれほど破壊力はなかったです。
声優と付き合うという非日常感がもう少し欲しかったですが、
あくまでヒロインの声優としての成長メインという感じ。

とはいえ、声優物として真面目に作られていたのは確かです。
売れっ子声優、売れない声優、新人声優という
ヒロイン配置でそれぞれのテーマを掘り下げていましたし、
業界ネタも説明臭くならない程度に取り入れていました。
業界の闇を期待し過ぎると拍子抜けするでしょうけど、
声優業界の夢のある世界として描くという点では
教科書的な作品になっているように感じました。


まとめ。
価格以外は良くも悪くも優等生的な作品でした。
キャラの性格はいいですしそんな彼ら彼女らが声優業界で
夢を掴んでいくという流れは応援したくなりますね。
登場人物が綺麗な人間ばかりなのは賛否が分かれそうですが、
そこは体験版を触れば十分判断できると思います。
声優に興味がない人にもオススメ、とまでは行きませんが、
声優業界に興味のある人なら楽しめるのでは。

あとはヒロイン3人の作品にどこまでお金を出せるかですね。
ボリュームはヒロイン3人と聞いて想像したまんまなので
自分としては内容の割にちとお高く感じました。

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『あきゆめくくる』 感想
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SFゲームを作り続けるすみっこソフトの新作、
『あきゆめくくる』をクリアしてみました。

同じ1日がループし続ける地方都市に隔離された異能者たちが
ループを解くためにラブコメを演じるというこのゲーム。
体験版をプレイした際にはその設定の濃さに
期待が半分、不安が半分という感じだったのですが、
終わってみると見事に期待に応えてくれる出来でした。

このゲームを構成する主な要素としては
シモネタ、SF、ラブコメという感じでしょうか。
キャラが変人ばかりなせいで日常シーンはテンション高め。
シモネタ満載な会話は好き嫌いが分かれそうですけど、
いちいち言い回しが面白くてニヤニヤしながら楽しめました。
これだけシモネタぶっこんで来るヒロインたちは久々かも。

日常シーンも面白かったんですけど
ちょこちょこ挟んでくるSFネタもいいアクセントでしたね。
オタクならよく聞くSFワードを開始地点にしつつ、
そこからもう一段階掘り下げる感じなのでとっつき易いです。
読んだ後になんとなく分かったような分からないような、
曖昧な気持ちになるところは実に量子力学的ですね。

プレイ中はシモネタSFという印象なのですが、
終わってみるとラブコメSFだったと思える構成はお見事。
ヒロインたちはあれだけシモネタを乱発しながらも
しっかりとそれぞれの可愛さを発揮できていましたし、
話の中心になっていたのも間違いなく「恋愛」でした。
何気に初体験後に他のヒロインに見つかる場面が多いのもグッド。
4人のヒロインを攻略した後に出てくる
グランドフィナーレも綺麗に纏まっていましたし、
SFラブコメの真髄を堪能させてくれるゲームだったと思います。

あと、開幕で見事なぶっ飛びっぷりを見せてくれた妹様や
意味深な言動を見せていたサトリの使い方も良かったですね。
ある意味、ヒロインよりも大事な立ち位置でしょう。
プレイ前には彼女らのルートにも期待していた自分ですが、
本編での活躍は十分に満足できるものでした。
好きなキャラは妹様、キス、サトリですかねー。
決しておっぱいで選んだわけではない。


まとめ。
日常会話は面白くてヒロインたちは可愛い。
SF設定は手堅く回収つつ最後はラブコメとして着地。
SFエロゲーといえばシナリオを重視する作品が多いですが、
この作品はしっかり恋愛しているのがポイント高いです。
ラストはラブコメとSF、それぞれのカタルシスが
上手く混ざり合って爽快な読後感が味わえる良作でした。
シモネタ、SF、ラブコメが好きな人にはオススメな作品です。

以下ネタバレありでキャラ感想。
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『スキとスキとでサンカク恋愛』 感想
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スキとスキとでサンカク恋愛
ASa Projectの最新作である
『スキとスキとでサンカク恋愛』の感想です。

…うーむ、なんとなくちぐはぐ感のある作品だったかな?
共通ルートは面白かったです。
オタクネタを多用したハイテンションコメディという感じで、
キャラクターも生き生きと輝いていたと思います。
オタクネタ連発は好みが分かれそうなところですが、
自分はオタクキャラ大好きなので問題なしですね。
共感できるネタも多くてニヤニヤしながら楽しめました。

ただ、それ以外では引っかかる部分も多かったです。
まずタイトルで言われている三角関係ですが、
これについては最初から最後まで印象が薄かったですね。
一応、それらしき展開はあるものの、
よくあるヒロインと噛ませヒロインの関係レベルで、
三角関係を売りにするには力不足な扱いだったと思います。
作風的にガチな修羅場になるとは思ってなかったですが、
悪い意味で普通過ぎて面白さのない展開だったかなと。
もっとハチャメチャな三角関係を見せて欲しかったなぁ。

そのせいか個別ルートもあっさり気味。
個別ルート序盤のちょこっとしたイベントが終わって
さあこれから、というところで終わった感がありますし、
総じて恋愛方面の描写が物足りなく感じました。
ちょくちょく挟まれるギャグは面白かったですけどね。

ヒロインでは志衣菜先輩が良かったですね。
初対面からグイグイ来るけど話を進めるうちに
コミュ障でヘタレな面も見えてくるという
分かりやすいギャップ萌え狙いなキャラクターですが、
これが手堅く決まっていて素直に可愛く思えました。
真帆は良くも悪くも普通の幼馴染。
悪くはないですけど志衣菜先輩に食われた感もあります。

しかし七瑠、すずは個別で失速してしまった印象
どちらも妹としてのめんどくささが悪い方向に出ていて、
作中で言ってる謎シリアスがブーメランになっていました。
変にシリアスにしなくても、七瑠はお馬鹿なノリの良さ、
すずは腹黒さを武器に兄を攻略していくような
コメディちっくな展開にした方が楽しめたかもしれません。

サブ二人は本当におまけ扱いですね。
自分は腐女子好きなので茜先輩の話をもっと見たかったです。
BL好き腐女子って丁寧に書けば絶対面白いと思うんですよね…。


まとめ。
共通は面白かったけど個別はイマイチでした。
三角関係を謳っている割には恋愛関係はアッサリめで、
ヒロインも志衣菜先輩以外は能力を発揮できたとは言い難い。
特に妹二人は彼女らが本来持っていたキャラの濃さを
妹というエロゲーでは使い古されたシリアス要素で
塗り潰してしまったように思えました。

一歩引いて見るといわゆる普通のラブコメではあるのですが、
自分は体験版での七瑠のキャラクターが凄く好きだっただけに、
プレイ後に物足りなさが強く残ったのかもしれません。
ギャグとの相性は良かったんですけどね…。

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『千恋*万花』 感想
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大手メーカーゆずソフトの最新作である
『千恋*万花』の感想です。

実家の旅館を手伝うため田舎に帰ってきた主人公が
うっかり伝説の刀を抜いてしまったせいで
怨霊退治に巻き込まれていくというのが本作の導入部。
基本的にはドタバタコメディ重視な作品ではあるのですが、
怨霊関連のシリアスが結構な頻度で挟まれてくるため、
話のテンポが微妙に感じる部分もある作品でした。

とはいえ押さえるべきところはしっかり押さえられています。
各ヒロインの可愛さは十分に伝わってきましたし、
サブヒロイン2人の個別ルートやおまけエッチも完備という
全体構成のスキのなさは流石はゆずソフト。
シーン数も十分でしたしエロゲーの教科書的な作りですね。

しかし共通ルートではいい感じにコメディしていたのですが、
個別ルートの内容はちょっと評価が分かれそう。
茉子ルートは怨霊ネタとイチャラブ要素がいい感じで
絡められていて、最後まで素直に楽しめる良ルートでした。
レナルートは意外にも設定面での掘り下げが重視されていて
これまた最後まで読み応えのあるルートだったと思います。
レナルートでだいたい分かってしまうのは一種の罠ですけどね。

逆にメインと思われていた芳乃ルートの設定掘り下げは少なめで、
発売前に感じていたほどの看板ヒロイン感はなかったです。
イチャラブにしても茉子の方が攻めていた印象ですし、
もう少しプッシュしてあげても良かったのではないかと。
ムラサメちゃんはちょくちょくシリアスの邪魔されて
イチャラブに集中できなかったのが惜しいです。
特にムラサメちゃんは怨霊以外にも町おこしネタが入ってきて
それがムラサメちゃんの可愛さに繋がったかというと
あまり関係ないというモヤモヤが残る構成だったのが残念。

ここらへんはシリアス設定の扱いに苦戦した感がありますが、
逆にシリアス設定抜きのサブ二人のルートはというと
主人公の鈍感さでなんとか話を引っ張っている状況なので
シリアス設定が不要とは言い切れないのが難しいところです。
まあこういう物足りなさもゆずらしいところではあるのですが。


まとめ。
引っかかるところはあるもののそこそこ満足できる作品。
特にムラサメちゃんルートの出来などは不満が多いのですが、
それでもムラサメちゃんの可愛さをある程度引き出していますし、
なんだかんだで減点よりも加点の多い作品だったと思います。

ただ、設定が妙に凝っているせいで個別ルートの終わり方に
スッキリしないものが残ることも多かったですし、
どうせならグランドルートを用意した方が良かった気も。
芳乃ルートが思っていたより軽い扱いだったことも
読後感がスッキリしない要因のひとつかもしれません。
やはり看板ヒロインにはしっかりしたルートが欲しかったです。

エロゲーとしてはヒロインの可愛さをよく出せている反面、
エロゲーでよくある短所も適度に盛り込まれていて、
そういう点ではひとつの基準となる作品なのかもしれません。

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『BALDR HEART』 感想
公式はこちら。
戯画 『バルドハート』応援中!
戯画のバルドシリーズの最新作『BALDR HEART』の感想です。

体験版をプレイした際には、今までのシリーズと比べて
学園物に近い導入部のせいか温そうな印象を受けたのですが、
なかなかどうして、後半は骨太なSFストーリーでした。
フォースやスカイの設定が好きだった故に
体験版をプレイして不安を感じていた方々は安心していいかと。

SF設定だけではなく、ルートをクリアするごとに
少しずつ真相が暴かれていくというシナリオ構成や、
数々の伏線によるどんでん返しの潜むストーリーも健在。
今回も最後の最後まで目が離せない作品に仕上がっています。

ゲーム部分についても多分問題なし。多分。
いやもう最近は昔ほどゲームをやり込まなくなりましたし
今回のバルハも低難易度を軽いコンボでクリアした程度ですが、
ダラダラとドンパチしてるだけでも結構楽しめました。
流石に戦闘システムは熟練の粋にありますね。
やり込みはじめると粗が見えるかもしれませんが、
そこらへんを研究するのは他の方々にお任せします。

そんな感じで単品で見ると高評価になる今作ですが、
フォースやスカイと比べると足りない部分もあったり。
個人的に足りなかったのは大きく分けて二つ。
まず一つ目はキャラの個性ですね。
今回は主人公、ヒロインともに薄味だったような気が。
主人公はよくいる無個性系だと思えばいいですけど、
ヒロインが突き抜けた魅力を持っていなかったのは痛い。
今までのヒロインはもう少し特徴的だったと思うのですが…。

もう一つは主人公の立場。
バルドシリーズといえばルートごとに
主人公の立場が大きく変わるのが魅力だったのですが、
今作ではどのルートでも同じ立場だったのが物足りないです。
この影響は個別ルートの作り方にも出ていて
序盤の月詠ルートはネタバレを抑えているせいで
非常にあっさりとした内容になっている反面、
全てが明かされる凪ルートは凄く濃い内容になっているという
個別ルートのバランス崩壊を招いています。
一本の話としては面白かったんですけど、
複数ルートのあるエロゲーとしては難があったのは確かかと。


まとめ。
自分は体験版プレイ時に「大丈夫か?」と思っていた組ですが、
終わってみるとしっかりバルドしている作品でしたね。
謎が謎を呼ぶストーリーと安定感のあるシステムのおかげで
SF+アクション好きにとっては美味しい作品に仕上がっています。

一方でフォースやスカイと比べるとあっさりしている面も多く、
あのレベルを期待してしまうと物足りなさを感じるのでは。
今回は分割2本ではないですし、作品の規模では
スカイに劣るのは仕方がないというのも分かるのですが…。

とはいえ単体で見れば楽しめる作品でしたし、
バルドシリーズが健在というのは長年エロゲーをプレイしている
エロゲーマーにとってはそれだけでも嬉しいことなのです。
次回が何年後になるか分かりませんが、
その頃も元気にエロゲーをプレイしていたいものですね。

以下ネタバレ。
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