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『魔法探偵』南條竹則 感想
魔法探偵魔法探偵
(2004/12/03)
南條 竹則

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裕福な家に生まれながら落ちぶれた主人公。
本人は詩人志望ではあるもののそれだけでは
食っていけず、探偵業に手を出してみたら
次々と奇妙な依頼が舞い込んできて…。

そんな感じの摩訶不思議小説がこれ。
魔法探偵、というとかっこよさげですが、
実際はかなりほのぼのした内容です。

まず主人公の地の文での語りが面白い。
一人称が我輩ですしリアクションも大きめ。
これだけ語り口に癖があると読みにくく
なりそうなもんですが、この本の場合は
落語みたいなテンポの良さを感じます。

内容は幽霊をネタにした事件が多め。
70年代や万博という懐古ネタを扱うために
幽霊を使っているという感じかな。
実態のない曖昧なものという点では
過去も幽霊も似たようなものなのかも…
と思わせるようなほろ苦い展開もあり。
衰退しつつある詩も幽霊に近いという
考えも面白いですし、こういう次から次へ
発想を繋げていく会話は見てて楽しいです。

でも最後はエピローグが欲しかったかな。
オチとしてはホロリときたのですが
余韻を感じる前に終わったのが残念。
とはいえ、良質のファンタジー小説を
読んだ後特有の酩酊感はありました。
やっぱりファンタジーはこうでないと。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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