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『パワードスーツ』遠藤武文 感想
パワードスーツパワードスーツ
(2011/08/05)
遠藤 武文

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近未来を舞台にして男の浪漫メカである
パワードスーツをネタにした小説なのですが、
ジャンルとしてはSFよりも社会派ミステリーか?

主人公はパワードスーツのセールスマン。
しかしノルマのために売り込みに行った先で
連続お年寄り行方不明事件に巻き込まれ、
ゆとり女医とともに事件を追う羽目になります。
パワードスーツというタイトルの割には
実際のパワードスーツの活躍は終盤ぐらいで、
基本的には老人が増え過ぎて社会が停滞した
近未来日本の描写が多かった気がしますね。
でも社会派小説としてこれからの高齢化社会の
問題点を面白おかしく描いていたと思います。
色弱をネタにしているのも珍しかったですし。

あとは随所に入る小ネタも面白かったですね。
アーマードスーツの頭文字を並べると
GUNDAMになるのにはニヤッとしてしまった。
作者さんは一昔前のアニメ好きなのだろうか。

ただ、終わり方が打ち切り気味なせいで
肝心のパワードスーツの活躍シーンが少なく、
読後感がスッキリしなかったのは残念でした。
社会派小説に徹していたならこの終わり方も
ありだったのですが、パワードスーツという
トンデモメカがある以上はやっぱりラストでの
大暴れを期待してしまうというものなのです。
ミステリーやSFや社会風刺を詰め込んである
ごった煮小説だけにラストをアクションで
決めれば綺麗に収まった気がするのですが…。
そこだけが惜しい一冊でした。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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