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2012/05/15

『怨み返し』弐藤水流 感想

怨み返し怨み返し
(2010/03)
弐藤 水流

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事件を解決するのが大好きなおっさん刑事が
謎の暗号殺人事件に挑むという警察ミステリー。
警察小説は数あれど、純粋に捜査することが
好きな刑事というのは意外と少ないような気が。
自分が渋くてやり手の刑事だということを
演出しようとしているところもどこか可愛くて
最後までニヤニヤしながら読めました。

ミステリーとしてはかなり王道な作り。
表紙カバーに書かれている暗号解読から
犯人や関係人物に対するミスリードまで
しっかり考えて作ってあるなという感じで、
どこか教科書的な印象すらあります。
それなりにミステリーを読んでいる人なら
最後のオチも予想できるような気はするものの、
そういう分かりやすい所も含めて最後まで
安心して読めるお話だったと思います。

ただ、現代パートと過去パートの切り替えが
頻繁過ぎて少し読みにくくなっている面も。
過去編は2つぐらいに纏めて一気に見せた方が
テンポも良くなりスッキリしたかもしれません。
一人称視点時の文章の雰囲気も若干軽めで、、
陰惨な事件と少し合っていない印象があります。
まあ子供視点ということもありますけどね。

ただ、題材が虐めということもあってこれ以上
丁寧にやると重くなり過ぎる懸念もあるので、
敢えて掘り下げないのもありだとは思います。
良い意味で2時間ドラマっぽい小説という感じで
サクッと読ませて後に引かない内容でした。

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