2012/01/22

『潜行捜査 一対一〇〇』安東能明 感想

潜行捜査 一対一〇〇潜行捜査 一対一〇〇
(2010/09/08)
安東 能明

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大晦日に発覚した一家惨殺事件。
捜査に当たった中堅刑事・幸本ですが、検事の家族に
容疑を向けたことから捜査本部から外されることに。
上層部の失策で犯人を逃してしまった事件から数年後、
ふとしたことから重要な証拠を手に入れた幸本は
たった一人で事件の真相を追い始めます。
事件から数年経ったとはいえ捜査は続行中で
いまだに100人単位の人員が捜査に投入されている中、
果たして幸本は一人で真相を暴くことが出来るのか…。

大量に残された指紋やキッチリ畳まれた犯人の服など、
最初にこれでもかとばかりに証拠をばら撒いて
読者をしっかり掴む点は上手くできていると思います。
それに振り回される警察の駄目っぷりを描く手法も
警察小説としてはお約束で安心して読めました。
正義のためだけでなく仕事や出世にも目を向ける
必要があるのが警察としても辛いところなんですが。

タイトル通り1対100、幸本対捜査本部という状況での
真相追跡は斬新でなかなか緊迫劇があって良かった。
それなりに本を読んでる人ならあっさり犯人は
読めそうですが、そこへ至る経緯がいいので文句なし。
大きな盛り上がりはないのですが、潜行捜査という
タイトルに相応しく落ち着いて楽しめる作品です。

コメント

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安東

大変勉強になりました。安東俊幸

Re: 安東

拙い文章ですが、お役に立てたようで何よりです。