2011/10/04

『機械の仮病』秋田禎信 感想

機械の仮病機械の仮病
(2010/11/23)
秋田 禎信

商品詳細を見る

魔術師オーフェンの新シリーズ発売も決定した
秋田禎信さんですが、こちらは一般小説。
身体の一部が機械になるという機械化病が
蔓延する社会が舞台の短編集になっています。

「機械化病」と大仰な名前がついているものの、
この病気にかかった本人の健康に何か悪い影響が
あるというわけでもないというのが味噌ですね。
むしろ機械部分は他の病気にかかりにくくなるので
メリットの方が多いと言ってもいいぐらいです。

しかしそう簡単に割り切れないのが人間。
例えば恋人が機械だと知った際の微妙な違和感とか。
例えば子供達が機械ネタで虐めを行ったりとか。
決して派手な出来事ではないものの、何か本当に
起こりそうな妙なリアルさが怖くなる本でした。
秋田さんの硬質な文章もあって余計に機械の
冷たさを身近に感じてしまったのかもしれません。
やっぱりこの人の文章は好きだなぁ。

コメント

非公開コメント