2011/09/05

『獅子真鍮の虫』田中啓文 感想

獅子真鍮の虫 (永見緋太郎の事件簿) (創元クライム・クラブ)獅子真鍮の虫 (永見緋太郎の事件簿) (創元クライム・クラブ)
(2011/03/24)
田中 啓文

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田中啓文さんの音楽ミステリー第3弾。
音楽馬鹿の永見が飄々と事件を解決していくのは
いつも通りなのですが、今回は収録作の半分が
舞台をアメリカにしているのが特徴です。

満を持してジャズの本場に進出しただけあって
音楽描写にはいつも以上に気合が入っていますし、
ニューヨークやシカゴといった街の風景描写でも
あちこちに音を取り入れているのが分かります。
文章だけで外国っぽい「ノリ」を感じることができ、
ぷち海外旅行のような気分に浸ることが出来ました。

もちろんミステリーらしく各短編でのどんでん返しも
健在ですが、ネタにしても日本編よりアメリカ編の方が
全体的にキレがあったような…気のせいかしらん?
小説でありながら、ジャズ本場の雰囲気を味わえる
なかなか面白い一冊に仕上がっていると思います。

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