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『鈴蘭』東直己 感想
鈴蘭鈴蘭
(2010/06)
東 直己

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うーむ、若干散漫だったかな。
今回のテーマはゴミ屋敷、ホームレス、自然教室など。
これらの繋がり方を色々と深読みしていたのですが、
結局少し絡んだだけでちょっと拍子抜けしました。
ゴミ屋敷の主の心情、ホームレスの心情など、
個々の描写には感じ入るものがあったのですが、
それらの結び付きがちょっとしっくりこなかったかな。

ただ、複数の事件が同時進行しているせいで次々と
新しい要素が発生するので最後まで飽きませんでした。
短編集だと話と話の間が切れてしまうところを
一気に読めるという意味ではこういう展開もありかも。
各エピソードで少し泣ける部分もありましたしね。

ホームレス描写はひとつ前に読んだ東京難民の逆ですね。
あっちは社会から外れた者特有の余裕がありましたけど、
こちらは社会から外れても食い物にされ続けますし。
貧困ですらビジネスに変えてしまう社会。
ホント、逃げ場がなくなってきたと思います。

しかし畝原さんはかっこいいいな。
自分がおっさんになりつつあるせいか年を食った
渋いおっさん主人公好きになってきた今日この頃です。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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