2011/07/06

Hyper→Highspeed→Genius 感想


でにけりが色々と話題になったういんどみるの最新作。
ヒロインが10人だったり、ういんどみるなのに
ピカレスク風だったりと色々不安はあったのですが、
いざプレイしてみると非常に楽しめる萌えゲーでした。

ヒロインは10人とも可愛かったですし主人公も面白い。
流石にヒロインの扱いにメインとサブの格差はあるものの、
この点については10人攻略させてくれただけでも十分かと。
短い1話を次々と展開させるというシナリオ構成も
非常に読みやすく、一気にプレイすることが出来ました。
各話やヒロイン個別ルートの長さこそ控えめですが、
3つの学園に分かれる大分岐自体はかなり早めであることや
そこから更に細かくルート分岐していくことを考えると
総合的なボリュームはなかなかのものとなっています。
このルート数を飽きさせずにプレイさせることを考えるのなら
長さよりもテンポ良さを重視した構成は正解だったのかも。

ただ、前情報でピカレスク風とアピールをしていたので
そっちに期待していた人には拍子抜けするでしょうね。
主人公である明智久司朗にしても野望には燃えているものの、
「馬鹿な…この俺が恋など!」という台詞に象徴されるように
基本的にはヒロインに対して一途に恋する純情少年ですし。
私自身も最初は策士系悪役キャラかと思っていたのである意味、
期待を裏切られたのですが、そういう期待を別にすると
お馬鹿で純情で熱血な久司朗という主人公はお気に入りです。
見ていてこれだけ楽しめる主人公は珍しいですから。

一応、燃えるシーンや泣けるシーンもありますけど、
あくまでちょっと変わった萌えゲーとして楽しむのが正解。
逆に最初から萌えゲーと思ってプレイしていれば
意外なところで燃えたり泣けたりするかもしれません。
私の場合は不意打ちでやられたシーンがいくつかありました。

少し残念だったのは全体的にイチャラブが少なかったこと。
テンポの良さ、ルートの多さと引き換えになった感はありますが、
各ヒロインにもう2イベントぐらいは欲しかったところです。
それさえあれば手放しで絶賛してもいい出来だったかも。
作品としては今でも十分に満足できるレベルですから。

キャラもシナリオも良かったのでFDが出たら確実に買います。
というかこの世界観でもっと色々見たいという気持ちが強いので
ぜひともFDを出して欲しいというのが本当のところ。
某りらっくすぐらい気合を入れて作っていただきたいです。

以下ネタバレキャラ別感想。

○皐月学園
普通の学生である翠名、夢子、詩子先輩と
普通の学生生活を送るのがメインなルートです。
久司朗も参謀というよりは学友的行動が多いですね。
他2つの学園と比べると落ち着いた展開になっていますし、
キャラ的に日常会話もまったりとした流れが多いので
私的には少し物足りなさを感じるルートではありました。
ヒロインスペックは高いので後半は楽しめましたけどね。

夢子はなんというか、普通に部活して普通に二人の
距離が近付いて普通にくっついたルートですね。
サブとしては分岐も早くルート自体も長いのですが、
それでもHHGの中では地味な印象は拭えませんでした。
ただ、基本的によく動くキャラですし能力も強力なので
共通ルートでは活躍が多かった気がします。

詩子ルートも割と普通の学園物でした。
ただ、こちらは久司朗の正体を知っていたりそれを
詩子自身の正確と絡めてたりと一捻りしていた印象。
読書系先輩キャラはもっと増えるべきだと思います。

翠名は色んな意味で久司朗の天敵ですね。
基本的に全部見通されているので勝てる気がしません。
まあ見通してはいるものの腹黒キャラというわけでもなく
むしろ各ルートでお助けキャラ的な動きも多いのですが、
久司朗がビビリ過ぎるせいで天敵イメージが強いです。
まあ久司朗が勝手に自爆してる感もあるのですが。
本人の性格としては地に足ついた和み系な人なので
普通に付き合っている分には非常に癒されます。
派手なイベントこそ少ないものの、部屋に呼ばれて
イチャイチャしてるシーンとか素で羨ましかったですし。
チクショウ、手料理作ってもらいてぇ。

○聖ジュライ学園
最も聖女らしい性格をしたサクラを中心に妹であるアイリスと
メイドであるカエデさんがボケまくるルートですね。
基本的にアイリスとカエデがさらりと毒を吐いてサクラが
突っ込むというパターンですがこれだけで十分面白い。
特にアイリスの毒は毎回凝っていてなかなか笑えました。

そんなアイリスさんもデレたら可愛くなるのはお約束。
愛のある罵倒という高等テクでメロメロ(死語)にしてくれます。
こういう娘がチラリと見せてくれるデレはやはり可愛いですね。
一番破壊力のある台詞はサクラルートのアレだったりしますが。

カエデさんも非常に分かりやすいデレを見せてくれたのは意外。
普段の落ち着きっぷりに反して恋愛に弱過ぎですねこの人。
可愛いお姉さんを堪能したい人なら満足できるかと。
制服姿については突っ込まないであげて。

聖女候補であるサクラさん。
なんというか、王道つえーというヒロインですね。
告白されたときの浮かれっぷりとか付き合い出してからの
惚気っぷりは「ああもう可愛いなぁ」とニヤニヤできますし、
かと思えば姉妹丼のような搦め手もあったりして侮れません。
エロゲ的な意味でも抑えるところを抑えた聖女様でした。
FDではカエデさんも交えて3Pですね。分かります。

○水無月学園
設定的には一番ハードな学園のはずなのですが、
仲間になると一番癒されるのは気のせいではないはず。
クールな姫乃、ちょろいパティ、真面目な京香のトリオは
非常にバランスが良く、普通に会話しているだけで楽しいです。
久司朗が参謀というよりも芸人扱いされてたりしますけど、
水無月トリオにはこういう癒し系な男こそ必要だったのでしょう。
何気に各ルートで書かれる光理との別れ方が結構ツボでした。

パティは終始ちょろくて可愛かったです。
どのキャラと絡んでもいいですけど特に光理とのコントが好き。
ルートの内容までちょろかったのはいただけませんけどね。
告白とか可愛いだけにもう少し長かったらなぁ。
話が大きい割にはマッハで終わりましたし。

京香の糞真面目な弄られキャラっぷりも可愛いですね。
年下だけあってメンタル弱めですがそこがいいのです。
水無月の宿命として個別ルートが短いのは残念ですが。
もうちょっと京香を弄り倒して欲しかったです。

聖女候補である姫乃。
デレたら可愛いと思っていましたけど予想以上の破壊力でした。
普段から堂々としているキャラですけど、付き合いだしてからは
堂々いちゃつきつつもちょっと照れてる様子がかわゆすぎる。
基本的に大物なんですけどチラリと見せる乙女な部分にも萌え。
可愛いだけでなく光理との別れや聖女ルートでの結末には
グッときましたし製品版で大きく魅力が上がったヒロインです。
私的には今作で一番のお気に入りヒロインですね。
久司朗の膝の間に収まってるシーンはCGが欲しかった…。

○葉月学園
妹であり悪魔でもある光理(メフィスト)のルート。
最終ルートというだけあってループの集大成的展開ですね。
ここまでの9人のヒロインにも適度に見せ場を与えつつ、
いよいよ光理がヒロインとして本気を出す内容になっています。
今まで以上に積極的な光理も可愛いのですが、それ以上に
久司朗に反撃されてマジデレする光理が可愛過ぎる。
普段攻めなキャラが受けに回る瞬間って最高ですよね。
メインヒロインの名に恥じない可愛さだったと思います。

○まとめ
ループ物の常として最終ルートで美味しいところ取りに
なってしまった感があるのはちと残念ではあるものの、
この作品では聖女候補3人に2通りの結末を用意していましたし
他作品よりは色々と気を使っているような印象があります。

ただ、聖女ルートで語られる未来の結末は結構ハードでしたけど、
それだけにループではなく努力とか愛とか友情とかでその未来を
ひっくり返すような話であればよりカタルシスを得られたかも。
まあそれだと逆に最終ルートの扱いが軽くなりそうですが、
もし見られるものならFDで見たいと思ってたりします。
久司朗の妹とか実に伏線っぽかったのにスルーされてましたけど
まあそれもFDでの登場に期待ってところでしょうか。

そんな感じで引っかかりはありますが、総合的には満足です。
主人公もヒロインも舞台設定も良い作品だったので
今後、もっと色んな展開をしていって欲しい作品ですね。

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