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『飛竜伝』小前亮 感想
飛竜伝 宋の太祖 趙匡胤飛竜伝 宋の太祖 趙匡胤
(2006/12/08)
小前 亮

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宋を建国した趙匡胤を主人公とした一冊。
私はこの辺りの歴史については詳しくないので
新鮮な気持ちで読んでみたのですが…。

うーむ、物足りない。
この本では趙匡胤を主人公として置くと同時に、
弟である趙光義がサブ主人公というべき重要な位置に
置かれているのですが、それが上手く機能していないような。
建国者である兄から弟へという異例の皇位継承を行った
国であるだけにその部分への掘り下げが見たかったのですが、
この本は趙匡胤が死ぬところで終わってるんですよね。
まあ主人公が趙匡胤なので仕方がないのかもしれませんが、
小説としてここを料理しないのは残念過ぎます。

全体的なストーリー展開もあっさり気味で、
人物の掘り下げに関してもかなり不足気味でした。
主人公の趙匡胤にしても快男児ではあるものの、
あくまで頼りになる兄貴レベルで皇帝になれるほどの
カリスマや説得力に欠けているように感じます。
柴栄の死による棚ボタ的な印象も強く現実でそういう面も
あったんでしょうけど、それ以上の何かが見たかったなぁ。

これは小前さんの作品の中では初期のものですけど、
人物描写では最近の作品の方がずっと良いと思います。
それだけ上達されたということでしょうけど。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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