2011/05/28

『えんじ色心中』真梨幸子 感想

えんじ色心中えんじ色心中
(2005/11)
真梨 幸子

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なんだろうなぁ。
面白いんだけど面白いと言いたくない小説。

というのも題材が暗過ぎるからかもしれません。
派遣労働者の使い捨てや受験戦争に家庭内暴力という
うんざりするような雰囲気の社会派小説というべきか。
過酷な状況に流されるしかない虚無感や思春期特有の
青臭い迷走感というものがじっとり書かれています。
うなずける部分もあり、うんざりする部分もあり。

そのせいかミステリとして読むと微妙かも。
話の構成、トリック自体はなかなか凝っているのですが、
あまりに雰囲気が重くそちらばかりが印象に残ります。
AMAZONのレビューでも書かれていますが、
プロレタリア文学のつもりで読むべきかもしれません。

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