2011/04/22

『姜維伝』小前亮 感想

姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者
(2010/03/05)
小前 亮

商品詳細を見る

舞台は三国志終盤。
孔明の後を継いだ姜維を主人公にした一冊です。
表紙のイラストの姜維はイケメンですけど物語的には
姜維のおっさん~初老時代がメインになっています。

この時期になると一般的に有名どころな英傑達は
お亡くなりになっていて、後は司馬氏が漁夫の利を
得るまでの消化試合的な雰囲気がありますね。
姜維が属する蜀にしても徐々に衰退していき最後に
何とも呆気ない幕切れになるのは周知の事実。

そんな流れの中でひたすら足掻き続ける姜維。
結果的に無謀な北伐で蜀の寿命を縮めてしまったものの、
理想を追って自分の能力の限界以上に戦おうとした
その姿を見るとどこか胸に来るものがありました。
愚かではあるものの、私は嫌いになれません。
まあ、北伐に関しては孔明も微妙な結果でしたし、
かといって北伐しないと何のための蜀やねんって感じで
どっちにしても蜀はジリ貧国家だったと思うのです。

ボリュームは少なめですがその分サクッと読めますし
理想に生きた男の散り様が見たい人にはお勧めかと。

コメント

非公開コメント