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2020/03/18

『計策師 甲駿相三国同盟異聞』赤神諒 感想

計策師 甲駿相三国同盟異聞
赤神 諒
朝日新聞出版
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戦国時代の交渉事を担当した計策師の物語。

計策師ってなんじゃろと思って読み始めたのですが、
春秋戦国時代の縦横家に近い感じですね。
舌先三寸を武器に相手を騙したり乗せたりして
自分の所属する国の利益を引き出すというのが仕事。

主人公である又七郎は切れ者の計策師であるものの、
人を殺すのが苦手で平和を目指すという甘ちゃん。
そんな彼が甲駿相三国同盟を実現させるために
四苦八苦するというのがこの本。
武田信玄、今川義元、北条氏康といった名君が健在で
イケイケだった時機だけに一筋縄ではいきませんが、
様々な障害を乗り越えて実現させることとなります。

小細工を駆使して少しずつ目標に近付いていくのは
面白かったですが、結末がハッピーエンドじゃないのは
個人的にはちょっとガッカリしてしまいました。
バッドエンドが嫌いというわけではないんですけど、
バッドと見せかけてハッピー…と見せかけて
やっぱりバッドという流れはあまり好きじゃない。
作者さんは坂本龍馬的な話をやりたかったようですが、
そこに引きずられ過ぎた感があります。

とはいえ、戦国時代の一大イベントである
甲駿相三国同盟を主軸にした作品は珍しいですし、
その裏の様々な駆け引きを想像させてくれる作品でした。

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