FC2ブログ
2019/12/30

『腸詰小僧』曽根圭介 感想

腸詰小僧(ちょうづめこぞう) 曽根圭介短編集
曽根 圭介
光文社
売り上げランキング: 253,616

ミステリーのセオリー外しに拘った短編集。

各短編の開始時のシチュは分かりやすいものなので
普通ならこうなるだろうという予想はできるのですが、
そこをしっかり外してくるのがポイントですね。
基本的に話が犯罪を達成する方向に進むので
物語としては真っ当に終わらないのですが、
結末が暗いにも関わらずある種の爽快感が得られます。

基本的に被害者視点かと思えば実は加害者だった、
あるいはその逆のような叙述トリックが多いので
ある程度身構えながら読むのですが、
結末が読めたのもあり読めなかったのもあり。
最後の作品である「留守番」だけは
仕掛けがシンプル過ぎたような気がしましたが、
概ね意外性の楽しめる作品だったと思います。

手軽なクライムサスペンスや叙述トリック物を
読みたい人にはオススメできる短編集かもしれません。

コメント

非公開コメント