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2019/08/29

『ドラゴンスリーパー』長崎尚志 感想

ドラゴンスリーパー
ドラゴンスリーパー
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長崎 尚志
KADOKAWA (2018-04-27)
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警察官OBの老人と頼りない若手刑事のコンビが
難事件を追っていくシリーズの2作目。
今回も複数の事件が複雑に絡み合うストーリーです。

発端はかつて未解決で終わった児童殺人事件…
を調査していた老人が殺されたこと。
この児童殺人事件は未解決なだけでなく
一度冤罪逮捕を生み出しているだけあって手強く、
更に同時期に中国残留孤児2世が殺されていたり、
今でもそちらに関わっている公安が出張ってきたりと、
かなりごちゃっとした状況で話が進みます。
正直、状況をまとめるだけでも大変なのですが、
実際に読んでみるとややこしいなと思わせつつも
置いて行かれるほどではないところは構成の上手さか。

事件の構造が複雑なだけあってオチに関しても
アリバイトリックから黒幕の存在まで仕掛けが多く、
それらが終盤に明らかになっていくのは痛快でした。
個人的には中国結社の扱い方がかなり好み。
数百年続く組織の底力を見せつけられた気分です。

前回に引き続き今回も見事な構成でしたし、
国家や組織といった大きな影が見え隠れするものの
事件の本質は身近という味わいは癖になります。
このシリーズは今後も追いかけたいですね。

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