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2018/08/13

『化身の哭く森』吉田恭教 感想

化身の哭く森
化身の哭く森
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吉田 恭教
講談社
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呪いがあると噂される山に入った学生たちが次々と死亡。
彼らの死に隠された謎にいつもの元刑事なおっさん探偵と
クールビューティー刑事が挑むミステリー小説です。

明らかに殺人だと分かる殺され方をした方はともかく、
熱中症による死亡については原因不明で不気味だったのですが、
塩水による浸透圧を使ったギミックは初めて見ました。
今回は犯人の自白で確定しましたけど
後から証拠を見つけるとなるとかなり難しそうな気が。
食塩のルートから解明するしかないのか…?

殺人の方のトリックは鑑識が頑張れば
証拠を見つけられそうな気がしましたけどどうなんでしょう。
でもこういうレトロな仕掛けは割と好みです。
糸系のトリックにはロマンが溢れている。

呪いネタなのにいまいち怖さがなかったのは
呪いを追うのがコミカルなおっさん探偵だからかな。
とはいえこのおっさんの調査や推理の能力は結構高めなのに
ダメ人間臭漂っているところは嫌いではないので、
山に入ったり旧家を尋ねたりするだけでも面白かったです。
殺人の動機がマツタケというのもどこか滑稽でしたね。

このシリーズはインパクトがある訳ではないのですが、
読みやすくて一定の意外性もあるので安心して手を出せます。

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