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2018/07/28

『桶狭間の四人 光秀の逆転』鈴木輝一郎 感想

桶狭間の四人 光秀の逆転
鈴木 輝一郎
毎日新聞出版 (2017-07-20)
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信長秀吉家康光秀の4人がドタバタするシリーズ4作目。

金ヶ崎姉川長篠と来てそろそろ本能寺かと思いきや、
最新作ではまさかの桶狭間が舞台。
4人の腐れ縁の始まりを描く物語になっています。

この時点で家康は今川側なのは当然だとして、
秀吉と光秀も信長を今川に売ろうとしているのが面白い。
まあ秀吉は下っ端、光秀は浪人ということもあって
信長を手土産に出世を狙おうというのは分かります。

前半の信長暗殺阻止計画も面白かったですが、
やはり本命は後半の桶狭間の戦い。
天候に恵まれた信長が今川を奇襲するという流れは
周知の通りなのですが、秀吉や光秀は優秀であるが故に
手堅く進軍している今川の勝利を疑っておらず、
それがひっくり返される衝撃の描写が上手い。

更にクライマックスで今川義元が討たれそうになったときに
秀吉と光秀が信長を暗殺しようとするという展開は
後の本能寺の変の片鱗を感じさせられてゾクゾクしました。
この流れだと秀吉も本能寺の変の黒幕側になるのかな。

あとは自信をなくしている浪人光秀が女房から
「天下人になれる」と言われるシーンも良かったです。
後の展開を知っている者としては感動せずにはいられない。

シリーズとしての時系列は一番昔なのですが、
あちこちに本能寺の影を感じさせられる内容でした。
次こそは本能寺の変かなー。

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