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2018/07/06

『凄腕』永瀬隼介 感想

凄腕
凄腕
posted with amazlet at 18.07.06
永瀬 隼介
文藝春秋
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新宿歌舞伎町の闇に潜む犯罪者たちと
それを負う刑事たちの戦いを描いた警察小説。

まず序盤の展開の早さに引き込まれました。
暴力団絡みの難しい事件に対して
本庁から投入された老エースが颯爽と解決したかと思いきや、
本人もコカイン中毒で逮捕されるという急展開。
しかしそんなエースの捜査能力に魅せられた新米刑事は
彼のような刑事になることを決意する…という感じで、
序章としての掴みはバッチリでした。

その後の新米刑事の活躍も面白い。
囮捜査などで犯罪者を騙すことも躊躇わないくせに
利用した相手にはあまり不幸にならないで欲しいというのは
矛盾した考えではあるものの、共感できる面もあります。
ライバルにして相棒に当たる上司は犯罪者をゴミ扱いするのに
家族には優しく、主人公とはいい対比になっています。

更に物語は名を変えて潜伏している極左の大物や
捜査のために極秘で呼び戻された老エースが絡んできて
最後の対決へと繋がって行くわけですが、
最後の最後まで緊迫感があって楽しめる作品でした。
ラストは今後の刑事たちのドロドロした戦いを予感させつつも、
タフで強かな男たちの性格のせいか
爽やかな読後感になっているのが良かったですね。

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