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2018/03/21

『永遠の殺人者 おんぶ探偵・城沢薫の手日記』小島正樹 感想

永遠の殺人者 おんぶ探偵・城沢薫の手日記
小島 正樹
文藝春秋
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巨漢におんぶされたお婆ちゃん探偵が
地獄を模した連続殺人事件の謎を追う推理小説。

両手首が切断された死体が発見されるところから始まり、
その両手首も貨物の中や壁の中から発見されるという
物語冒頭の掴みはよくできています。
人形の首が撒き散らされた第二の現場や
死体が竹に刺さった第三の現場もそうですが、
死体の演出という点においてはお見事でした。

メインキャラクターは4人なので
通常の探偵助手コンビと比べると多めですが、
いい感じでバランスが取れていて読みやすかったです。
探偵役は偏屈な性格をしていることが多いですが、
この作品は愛嬌のあるお婆ちゃんなのが良いですね。

犯罪のトリックについては運任せな部分が多く、
事件の動機についても不運が重なり過ぎていて
全体的にフワッとした印象になってしまったのは残念。
あと、いかにも思わせぶりだった安達刑事の過去が
結局明かされなかったのもスッキリしないところ。
まあ、安達刑事については真犯人っぽい描写でしたし
それにまんまと釣られた悔しさもあるのですが。

そんな感じでスッキリしない部分もあるのですが、
読みやすくてある程度の意外性も確保されているので
気軽に手を出せる推理小説だと思いました。

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