2018/02/06

『彼方のアストラ』篠原健太 感想

彼方のアストラ 5 (ジャンプコミックス)
篠原 健太
集英社 (2018-02-02)
売り上げランキング: 358

クッソ面白かった。

内容としては熱血友情SFミステリーという感じでしょうか。
楽しい惑星旅行に行くはずだった少年少女たちが
突如遠い宇宙に飛ばされ、時にはぶつかり合いながらも
協力して故郷を目指すという物語です。

この物語の大きな要素は三つ。
一つは故郷に戻る途中で寄る惑星での大冒険。
各惑星ともの個性溢れる生態系が設定されていて、
次の星ではどんなトラブルが待っているのか、
いつもワクワクさせられました。
映画のインターステラーなどに代表される
惑星冒険ものが好きな人にはたまらないでしょう。

もう一つは彼らが遠くへ飛ばされた謎。
二重三重に隠されたSF的ギミックが明らかになり
壮大な設定に繋がっていく流れはお見事。
SFらしいセンスオブワンダーはしっかり感じられました。
最初から読み直すと納得できる伏線も多いですし、
シュタゲやEver17といったこれまでのSFミステリーの
名作ゲームと比べても遜色ない出来だと思います。

そして最後の一つが少年漫画らしい熱血友情要素です。
主人公兼リーダーであるカナタはホント素晴らしい人物。
お馬鹿ではあるものの終始前向きで、
いざというときの行動力も抜群。
最初は彼に対して否定的だったメンバーも
中盤辺りではしっかり彼を認めてるのがいいですね。
特に最初は一匹狼を気取っていたウルガーが
後半は堂々とカナタへの信頼を口にしているのが熱い。
リーダーシップという目に見えにくいものを
これだけはっきり描いた作品は何気に少ないのでは。

5巻という巻数も終わってみればちょうどよかった。
キャラが多いだけにそれぞれを掘り下げるには
これぐらいの巻数が必要でしたでしょうし、
逆にこれ以上長くしてもトラブル解決までの
テンポが悪くなってしまったと思います。
あと5巻なら一気に買って一気に読めるのいいですね。
もちろん連載時に読んでも面白いでしょうけど、
個人的には短時間で一気に読む爽快感を重視したい。


まとめ。
少年漫画的なSFって久し振りに読んだかも。
少年少女たちの友情的な盛り上がりと
SF謎解き的な盛り上がりが絶妙に交じり合っていて、
最高の読後感を味わえる作品になっているのが凄い。
作者である篠原さんにはただただ感謝しかないです。
素晴らしい物語をありがとうございました。

今年はまだ序盤なのにいい作品引いちゃったなぁ。

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