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2017/11/28

『黒涙』月村了衛 感想

黒涙
黒涙
posted with amazlet at 17.11.28
月村了衛
朝日新聞出版
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月村さんの警察内スパイ小説シリーズの2本目。
今回はマフィア小説でお約束の囮捜査の話なのですが、
意外性が少なくちょっと薄味な印象を受けました。

囮となって黒社会の会議に潜入するのは
インドネシアからやってきた好青年ラウタン。
このラウタンが最初から死亡フラグを建てまくった挙句に
予想を裏切らずに死んでしまうんですよね。
この手の小説ではお約束の展開ではあるのですが、
今回は捻りが少なくて楽しみにくかったです。
最後は女絡みの罠で命を落とすわけですが、
この罠も単純過ぎて間抜けに感じられたのがマイナス。
ここらへんはもう少し何か欲しかったかなと。

話自体は微妙でしたけど今後の展開は気になります。
協力して悪を倒すはずだった沢渡と沈が喧嘩別れしたり、
警察官である沢渡が殺人に手を貸したりと、
今までとは状況が大きく変わったのは確か。
この状況の原因にはラウタンの死があるわけですが、
ラウタンが死ぬためだけに出た捨てキャラっぽいせいで
肝心の話を楽しめなかったというのは確か。
ラウタンをはめたシンシアの過去もありがちでしたし、
ここでもう少し意外性があれば違った感想になったかと。

短期間で死んでしまうキャラが多い作品なので、
いちいち設定を作り込むのも大変だとは思いますが、
それでも記憶に残るキャラを作って頂きたいところです。

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