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『PK』伊坂幸太郎 感想
PK
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伊坂 幸太郎
講談社
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PKといえばサイキックかサッカーを思い浮かべますが、
これはそのどちらにも関係する物語。

今回の物語は3本の短編で成り立っていて、
全ての短編を読むと一つの物語が浮かび上がるという
伊坂さんの本ではよくある構成になっています。

全体的な雰囲気としては明るいSFホラーという感じ。
なんだか矛盾した表現にも思えますが、
得体の知れない力に影響される怖さはよく出ていますし、
それでいて登場人物の行動がどこかコミカルなので
妙に前向きな雰囲気が漂ってるんですよね。
読後に根拠もなく未来はそんなに悪くないのでは、
と思わせてくれる本になっていると思います。

ただ、雰囲気は良かったんですけど、
今回の作中の謎や展開はそれほど強力に感じられず、
先が気になるとまでは行かなかったのは残念。
サッカー、政治家、作家、スーツアクター、
そしてゴキブリという要素の繋げ方は面白いんですよね。
ただ、面白いといっても上手いこと言ったレベルで、
物語としての面白さとはちょっと質が違うかなと。

短編集ならこんなもんなのかもしれませんが、
もっと広げられそうな設定だけに物足りなく思うのかも。
さらっと読むにはいい本かもしれませんが、
歯応えを求めるには向いていない本だと感じました。

テーマ:読書記録 - ジャンル:小説・文学

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