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『決戦!三國志』 感想
決戦!三國志
決戦!三國志
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講談社 (2016-01-22)
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三国志をテーマに5名の作家が書いた短編集。
決戦シリーズなので「決戦」とついてはいるものの、
作品の内容はあまり決戦という感じがしなかったです。

というのもこの本、前半の3本で許攸、周瑜、法正という
策士タイプの人物を扱っているせいで
策士の本という印象が強くなってるんですよ。
いっそのこと策士の話だけを纏めても良かったのでは。

まあそれはさておき、個人的に面白かったのは
天野純希さんの周瑜の話と、東郷隆さんの倭人の話ですね。
周瑜の話はまず周瑜が孫権からの独立計るという
設定が面白いですし、孫権に毒殺されるという結末もいい。
周瑜が自分を暗殺するという手を打った孫権を
認めながら死ぬというのは天野さんらしいオチだと思います。

倭人の話は新鮮な気持ちで楽しめました。
当時の日本を呪術の国として捉えるところから始まり
倭人だけでなく于吉や張角といった仙人モドキも絡んできて
演技の怪しげな部分を抽出したような内容になっています。
壮大な三国志の物語の裏で中国に渡った倭人たちが
こっそり活躍していたと思うとワクワクしてきますね。

他3本も面白かったものの、新鮮さは少なかったです。
特に木下さんは御自身の本と比べると普通だった印象。
まあ、この手の企画でハメを外すのは難しいでしょうけど。
ただ、前半の策士ネタの偏りなどを見てると編集サイドが
作家さんを扱い切れていないようにも感じられました。
もっといい本になってもおかしくないメンバーですしね。

テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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