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『神様が殺してくれる』森博嗣 感想
神様が殺してくれる Dieu aime Lion (幻冬舎文庫)
森 博嗣
幻冬舎 (2016-04-12)
売り上げランキング: 192,031

久々に森博嗣さんの本を読みました。

フランスでの女優殺人事件を発端に様々な国で人が殺され、
最終的には日本で決着するというサスペンス小説。
基本的に主人公とかつてのルームメイトを中心に
物語が進んでいくのですが、美形過ぎるルームメイトの
怪しげな雰囲気はよく出ていたと思います。
ついつい誘惑されてしまいそうになるのも分かる。

ただ、前半の怪しげな雰囲気こそ良かったものの、
事件の後半はいまいち盛り上がりに欠けました。
様々な国を舞台にしているといっても
それぞれの国をあっさり通り過ぎるだけですし、
最後に日本にやってくる理由も薄くて、
これなら舞台をフランス国内に限定した方が
話の雰囲気に統一感が出て良かったような気がします。

真犯人の正体も唐突感が強く感じられましたし、
事件の結末自体も納得できるものではなかったです。
特に最初怪しげだったルームメイトが
後半では顔が綺麗な凡人になってしまったのは残念でした。
怪し過ぎて逆に黒幕ではないと思っていましたけど、
ここまで扱いが悪くなるとは思っていなかったです。
そのせいか読後感もモヤモヤした感じに…。
これならもっと徹底して救いのない悲劇だった方が
まだ読後感が良かったかもしれません。

性別ネタを使っている推理小説は数多くありますが、
この本はあまり気持ちのいい騙し方ではなかったです。

テーマ:読書感想 - ジャンル:小説・文学

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