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『金閣寺の首』朝松健 感想
金閣寺の首
金閣寺の首
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朝松 健
河出書房新社
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室町時代を舞台にした幻想怪奇小説集。

どの小説も面白かったのですが、
特に面白かったのは京都に取り付かれた大内家の話と、
奇妙な妖怪に取り付かれた足利将軍家の話。
どちらも歴史物として長い目で両家を語りつつ、
その盛衰の裏にあった奇妙な出来事について語っていて、
短編なのに壮大な物語を読んだ気分になりました。
足利将軍家のグダグダっぷりには最近魅力を感じます。

他にインパクトがあったのは首狂言天守投合。
開始時は普通の時代小説っぽいのですが、
話が進むにつれて3人のお姫様と生首たちが
はっちゃけていく姿には妙な爽快感がありました。
ホラー的設定をコメディに一転させた手法はお見事。

一休が様々な怪異に襲われるシリーズは
上記の作品と比べるとインパクトでは劣るものの、
45分時代劇的な安定感のある面白さがあります。
一休といえばアニメの印象が強いですけど、
そういう人ほど、このシリーズの風狂坊主一休には
新鮮な面白さが感じられるのではないでしょうか。

朝松さんの作品は異形コレクションでいくつか
触れていたものの、個人の本として読むのは
初めてだったのですが、かなり満足度が高かったです。
今後はちょっと過去作を漁ってみようかなと。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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