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『銀行支店長、走る』江上剛 感想
銀行支店長、走る
銀行支店長、走る
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実業之日本社 (2015-06-26)
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出世を諦めていた中年銀行員が突如支店長に抜擢され、
自分の職場となった支店の謎を探るビジネスミステリー。

話の流れとしては、真面目に働こうとする主人公に対して、
支店の古参管理職たちや本店の上層部が怪しい動きを繰り返し、
主人公はやる気の溢れる若手社員と改革を目指すという感じ。
銀行が舞台なのでそれなりに専門用語は出てくるものの、
話としては非常に分かりやすい内容になっています。

合併銀行内での勢力争いというのは定番のネタですが、
ほんと小学生レベルの嫌がらせが行われていて笑えますね。
客にとっては大迷惑ですが、読み物としては面白い。
今回の話の格は企業への融資に見せかけた汚職ですが、
こうも簡単に政治家へ献金できるとなるとちょっと怖いですね。
バレないまま闇に葬られた案件も多そうです。

というか今回の事件も闇に葬られているのですが、
汚職ネタでこういう終わり方をするのは珍しいかも。
ただ、銀行へのダメージが大き過ぎて
真面目に働いている社員たちまで路頭に迷わすことを考えると、
闇に葬るという主人公の決断も分からなくもない。
今回は黒幕が上手いこと痛い目にあってくれたので
読後感は悪くないですけど、一歩間違えればバッドエンド。
銀行の闇の深さを感じさせてくれる小説でした。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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