2016/12/31

『あきゆめくくる』 感想

公式はこちら

SFゲームを作り続けるすみっこソフトの新作、
『あきゆめくくる』をクリアしてみました。

同じ1日がループし続ける地方都市に隔離された異能者たちが
ループを解くためにラブコメを演じるというこのゲーム。
体験版をプレイした際にはその設定の濃さに
期待が半分、不安が半分という感じだったのですが、
終わってみると見事に期待に応えてくれる出来でした。

このゲームを構成する主な要素としては
シモネタ、SF、ラブコメという感じでしょうか。
キャラが変人ばかりなせいで日常シーンはテンション高め。
シモネタ満載な会話は好き嫌いが分かれそうですけど、
いちいち言い回しが面白くてニヤニヤしながら楽しめました。
これだけシモネタぶっこんで来るヒロインたちは久々かも。

日常シーンも面白かったんですけど
ちょこちょこ挟んでくるSFネタもいいアクセントでしたね。
オタクならよく聞くSFワードを開始地点にしつつ、
そこからもう一段階掘り下げる感じなのでとっつき易いです。
読んだ後になんとなく分かったような分からないような、
曖昧な気持ちになるところは実に量子力学的ですね。

プレイ中はシモネタSFという印象なのですが、
終わってみるとラブコメSFだったと思える構成はお見事。
ヒロインたちはあれだけシモネタを乱発しながらも
しっかりとそれぞれの可愛さを発揮できていましたし、
話の中心になっていたのも間違いなく「恋愛」でした。
何気に初体験後に他のヒロインに見つかる場面が多いのもグッド。
4人のヒロインを攻略した後に出てくる
グランドフィナーレも綺麗に纏まっていましたし、
SFラブコメの真髄を堪能させてくれるゲームだったと思います。

あと、開幕で見事なぶっ飛びっぷりを見せてくれた妹様や
意味深な言動を見せていたサトリの使い方も良かったですね。
ある意味、ヒロインよりも大事な立ち位置でしょう。
プレイ前には彼女らのルートにも期待していた自分ですが、
本編での活躍は十分に満足できるものでした。
好きなキャラは妹様、キス、サトリですかねー。
決しておっぱいで選んだわけではない。


まとめ。
日常会話は面白くてヒロインたちは可愛い。
SF設定は手堅く回収つつ最後はラブコメとして着地。
SFエロゲーといえばシナリオを重視する作品が多いですが、
この作品はしっかり恋愛しているのがポイント高いです。
ラストはラブコメとSF、それぞれのカタルシスが
上手く混ざり合って爽快な読後感が味わえる良作でした。
シモネタ、SF、ラブコメが好きな人にはオススメな作品です。

以下ネタバレありでキャラ感想。

妹様可愛いよ妹様。
体験版を触ったときはサブルートがあるぐらいかと思ってて
実際にサブルート扱いでしたけど、序盤、中盤、ラストと
要所要所で出番があったので満足度は高かったですね。
ヒロイン全員に喧嘩を売りまくるスタイルめっちゃ好き。
しかも並行世界の9割で妹様のせいで主人公が独身とか、
こういう設定を出してくれただけでも満足ですよ。

サトリの立ち位置も好き。
素直なのに裏があるように見られる娘ってとても可愛いです。
ヒロインにはなれなかったですけど、
物語のキーパーソンとしてはヒロインより上の存在ですね。
エピローグで救いがあって本当に良かったー。
エピローグがなかったら結構後味悪い話でしたしね…。

ヒロインの中ではキスが一番好き。
基本的にヒロインは全員頭がおかしいですけど、
おかしさの方向性ではキスが一番好きです。
最初から最後までツンの空回りっぷりがとんでもねぇ。
照れ隠しツンデレ好きにとってはたまらない娘ですね。
SF設定を引っ張ってくれるドリドリの存在感も忘れられません。
しかしウイルス娘って呼ばれ方凄いな。

歩はいい感じでめんどくさかったです。
裏切ってるのは全然読めなかったですし、
そこからのグダグダっぷりがこれまた面白い。
責任感をこういうように料理してくるとは侮れません。
そこから最終的に対等な関係に持って行ったのはお見事です。

柚月は想像を絶するお下品ガールだった…。
初っ端が去勢なのでそっち方面に厳しいのかと思いきや、
露出プレイするわ後半の言動はえげつないセクハラの嵐だわで
ホントもうはやく誰か止めてやれ状態。面白いですが。
ノーパンが全員に広がったのはもう笑うしかない。

さおりんがサトリなのは予想できていましたけど、
そこからの対決は思ってたよりもさおりん有利でした。
ってかさおりんのメンタルが強過ぎる。
サトリが出たとき一瞬崩れたかと思いましたけど
すぐに復活してサトリをやり込めてますし。

ノアも面白くて可愛いキャラでしたけど
話の根っこには絡まず話を回すための存在という感じ。
でもちょくちょく挟まれる地元ネタや拷問ネタは地味に好き。
ここまでやるなら先生エンドがあっても良かった気もしますが、
既に十分満足は得られているので流石に贅沢という物ですね。

ついさっきコンプしたところなんですけど
良いゲームをプレイした後特有の満足感がまだ続いていますし、
今年最後の作品としては大当たりと言える出来でした。
すみっこの前作、前々作も触りたくなってきましたよ。

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