2016/11/16

『怪物商人 大倉喜八郎伝』江上剛 感想

怪物商人  大倉喜八郎伝
江上 剛
PHP研究所
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一代で大蔵財閥を築いた大倉喜八郎の物語。

大蔵財閥と言えば自分的には
ホテルニューオークラのイメージでしたが、
調べてみるとなかなかの企業が揃っていたんですね。
とはいえ四大財閥と比べると見劣りするのは確かですが。

今回の主人公である大倉喜八郎の魅力は
企業のトップとしてひたすら突っ走るところ。
この強烈なワンマンっぷりが四大財閥に及ばなかった
大きな原因であるようにも感じましたが、
当時未知の世界だった欧米や台湾、果ては中国にまで
命がけで突っ込んで行く姿には男として憧れます。

戦争で儲けることが多かったせいで
世間で死の商人として叩かれることも多かったようですが、
この作品の大倉はそういう世評を屁とも思わず
国のために仕事をしまくるところも清々しい。
更に日本の支援によって中国を発展させることで
将来はお互い利益を得られるパートナーにしようという
壮大な考えも持っているんだから素晴らしいですね。
各国にこういう考えの商人が増えれば
もう少し世界も穏やかになりそうなものですが…。

江上さんの作品は結構当たり外れがあるんですけど、
やはり経済や商人の話になると筆がノるようですね。
今回の作品も死の商人と言われる大蔵の
汚名を晴らそうとする気合が感じられる内容でした。

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