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『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎 感想
ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社
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ケネディ暗殺事件を伊坂流に料理したお話。

今回は小説を読んだ直後に映画を見てみたのですが、
やっぱ小説の方が綺麗に纏まっていたと思います。
伊坂さんの話って時系列や設定が凝っているせいで
映像だけだとよく分からないシーンが結構あるんですよね。
原作読んでいたならともかく初見だとかなり厳しそう。

しかし小説の方は相変わらず面白かったです。
逃亡生活を助けてくれる人々が普通の主婦から殺人犯まで
バリエーション豊か過ぎるので最後まで飽きなかったですし、
重さと軽さが絶妙に混じっている雰囲気も伊坂さんらしい。

この手の冤罪物では最後に冤罪が晴れるのが定番ですが、
この話では冤罪のまま逃げ切るというのが珍しかったですね。
20年後には陰謀論が広まっているとはいえ、
結局真相は闇の中というのは独特な読後感があります。
個人的にはこういうモヤッとした終わり方は好きだったり。

しかしそれまで「よくできました」止まりだった青柳が
最後に「たいへんよくできました」を貰うという終わり方には
妙な爽快感があったのもまた事実。
顔を変えて逃亡生活というハッピーとは言えない結末なのに
それを大勝利したかのように感じさせてるのは凄い。
このやりきった感は伊坂小説の特徴の一つかもしれません。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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