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『キングダム』新野剛志 感想
キングダム (幻冬舎単行本)
幻冬舎 (2015-09-25)
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暴走族のOBが多数所属している武蔵野連合。
ヤクザ以上の凶悪さと結束力を武器に
裏社会で順調に伸し上がって行く武蔵野連合ですが、
そんな彼らを狙って警察やヤクザが動き始め…。

読んでいる最中はフィクションだと思っていたのですが、
実在の関東連合という組織がモチーフだったんですね。
ヤクザを嫌いヤクザを超えようと無茶をして
壊滅してしまったという展開はそのまんまです。

主人公である真嶋の東京を支配するという野望は
いかにも暴走族的で幼稚な面もありますが、
それ故にヤクザとは一味違った魅力があるのも確か。
そんな真嶋を追う仕事一筋な中年警察官とその娘、
更にかつて真嶋を格下に見ていた元不良同級生という
まったく異なる立場の視点を導入することで
物語にメリハリをつけているところは良かったですね。

最終的には三者三様の結末を迎えるわけで、
どの結末も幸福とは言いがたいものだったのですが、
いずれも納得の行く結末だったので読後感は悪くない。
特に元不良同級生は自業自得でスッキリしました。
新野さんの作品は後半失速する印象があるのですが、
今回は最後まで緊張感を保ったまま駆け抜けた印象です。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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