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『パラドックス13』東野圭吾 感想
パラドックス13 (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社 (2014-05-15)
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時空振動によって無人の並行世界へ飛ばされた主人公たちが
天変地異に襲われつつも何とか生き延びようと足掻く物語。

並行世界へ飛ばされるという設定自体はSFなのですが、
物語としては年齢、職業がバラバラな人たちが
協力して生き延びるという人間描写がメインになっているので、
SFというよりはサバイバル物に近い印象でした。
極限状態での人間の行動は一通り網羅されていましたし、
それに伴う人間同士のぶつかり合いは頷ける部分も多かったです。

舞台が無人の東京というのは新鮮でしたね。
飛ばされた直後は環境が整っていて食料も豊富ですが、
人がいないことと天変地異の多発によって急速に崩壊し
緊張感が上がって行くという展開は面白い。
人がいなくてダメコンが働かないという設定を生かして
大都市東京を盛大にぶっ壊しているのには爽快感を覚えました。

しかし評価が分かれそうなのはSF部分でしょうか。
時空振動の瞬間に死ぬと並行世界に移動するというのは
序盤から明らかなのに引っ張りすぎだと思いますし、
ラストの落ちにしてもあっさりし過ぎてて物足りない。
もう一段感どんでん返しがあるかと期待していたのですが…。

集団でのサバイバル部分や大都市が崩壊する災害部分は
面白かっただけに、後一歩、最後に意外性が欲しい小説でした。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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