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『アマツツミ』 感想
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Purple softwareの最新作である『アマツツミ』の感想です。

久々に良い夏ゲーをプレイした気がする。
ここ最近、夏ゲーの当たりを引いていなかったのですが、
この作品は久々にひと夏の出会いを感じさせてくれました。
自分の中では御影さんといえば水夏のイメージだったんですけど、
この作品も御影さんの代表作として心に刻まれる出来でしたね。

前作であるクロクロはキャラと共通ルートが素晴らしかった反面、
個別ルートの物足りなさが目立つ作品だったのですが、
今回はシナリオ構成を大きく超えたおかげで、
前作の欠点をある程度、改善できていたと思います。
今作では物語の本筋が一本あって選ばれたヒロインが
派生ルートに外れて行くというリタイア方式を取っているのですが、
派生ルートでは前作で不足していたヒロインとのイチャラブが
しっかりと描かれていたのが好印象でした。

ただ、派生ルートの場合はイチャラブは十分だったのですが、
ストーリー的な盛り上がりは控えめになっているので
派生ルートクリア後に若干の物足りなさを感じたのも確か。
伏線担当であるこころ、響子、愛はこのタイプですね。
逆にクライマックス担当であるほたるの場合は
ストーリー的な盛り上がりについては文句なしだったものの、
イチャラブが他よりも若干薄めというバランスになっています。
まあシナリオ構成的に偏るのは仕方ないかもしれませんが。

とはいえ、全体的な出来に対しての満足度は高めです。
こころ、響子、愛にしても共通ルートでは
それぞれに盛り上がるシーンを与えられていましたし、
ほたるというキャラクターに仕掛けられていたギミックも
なかなかハードな設定で期待に応えてくれるものでした。
先にプレイしたフローラル・フローラブでもそうでしたけど、
やはり締めのシナリオがしっかりしていると読後感がいいです。
まあその分、ラストヒロインであるほたるへの好き嫌いが
作品への好き嫌いに直結してしまう傾向があるのですが、
自分の場合はそれがいい方向に働いてくれました。
…クロクロもラストがDDだったら評価上がってただろうなぁ。


まとめ。
とある田舎で起こったひと夏の奇跡を美しく描いた良作。
キャラは可愛くてシナリオのボリュームも十分。
オチに関しても綺麗に纏まっていて爽やかな気持ちで終われます。
ほたるメインとはいえほたる以外のヒロインの扱いも
エロゲーヒロインとしては十分なものでしたし、
体験版の雰囲気が合った人なら楽しめるのではないかと。

もう少し話が突き抜けていれば傑作になれたかもですけど、
そこは一歩間違えて超展開になる可能性も高いですし、
この辺りで止めておくという判断は正しかったかもしれません。
あと、前作の欠点を直していこうする姿勢には好感が持てました。
御影さんの作品は自分的には当たり外れが結構あるのですが、
この流れなら次回作にも期待ができそうですね。


以下ネタバレで少し。
黒ほたる良かった。

いや、こう書くと白ほたるより黒ほたるが好きなようですが、
別にそういう訳でなく自分はどちらも同じほたるとして見ています。
白ほたるは非常によく出来た人間ですけど
そんな彼女ですら1週間の終わりには心の闇が漏れていましたし、
それが何ヶ月も続くと黒ほたるのように壊れてしまうという
人間としての脆さ、危うさを感じさせるところがホント大好き。

逆に黒ほたるにしても誠が寄り添ってくれるだけで
闇が薄くなっていましたし、はっきり白黒を分けるのではなく、
ほたるのような聡い人間ですら状況によっては
白にも黒にも転ぶという曖昧さこそが今作の肝だったのでしょう。
で、それを決定付けるのが誠の「愛」だったと。

ここらへんは好き嫌いが分かれそうな描写ですが、
悪堕ちとか好きな人なら相性が良いのではないでしょうか。
自分の場合、ヒロインがヒロイン失格になりそうなぐらい
黒い面を見せてくれるのが好きなので今回の描写は良かったです。
単に黒いが好きなだけでなく、性格のいいヒロインが
黒い面を見せてくれるのが好きなんですよね…。

あと、自分は基本的に幼馴染をはじめとする
付き合いの長い腐れ縁ヒロインが好きなんですけど、
ほたるの場合は1週間だけで勝負というのが良かったです。
まあ、単純な短期決戦ではなく前の自分からの記憶の引継ぎとか
死に別れ設定とかを混ぜた複合技でしたけど、
最近は泣きゲーをプレイしていないので
ちょっと懐かしさを感じつつ楽しませて頂きました。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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