2016/04/27

『誓約のフロントライン(1)』 感想


店頭で試し読み用の薄い本を見て購入。
ロボットとのバディ物というと使い古された設定ですが、
この作品は王道と王道外しのバランスが絶妙で面白かったです。

人の良さだけが取り柄のちょっとヘタレな少年が
人類を滅ぼすための異世界から送り込まれたロボットと出会い、
人類を護るため一緒に戦っていく…と書くといかにもな話ですが、
相方のロボットが凄くいい味出してるんですよね。

目的が人類滅亡でありながら主人公に命令権を握られたため
いちいち嫌そうな態度で命令を聞くのがカワイイですし、
隙があれば積極的に裏切っていくスタイルも面白い。
命令には絶対服従なので一種のツンデレっぽくはあるのですが、
1巻最後の行動とか容赦なさ過ぎて逆に笑えてきます。
今はこんな態度でも、バディ物のお約束として
最終的には熱い絆で結ばれることになるんでしょうけど、
そこまでのハードルはなかなか高そうですね。

そもそも相方ロボ・アニーの初戦の相手が
今まで一緒に人類を滅ぼしてきた歴戦の戦友なんですよね。
アニーからすれば敵だった主人公に命令権を握られて
戦友を殺させられたわけで、そう簡単にデレるわけがない。
この傷が後々どれだけ響いてくるのか、今から楽しみです。

あと、本筋に絡んでこない幼馴染のキャラが無駄に濃いですね。
いや物腰丁寧で勝手に家に侵入してるヤンデレとか
個人的にはめっちゃ好みなんですけど、
このヤバさを今後のストーリーで生かせるのかしら…?
正直、脇役で終わらせるにはもったいないとは思うのですが、
バディ物の真のヒロインは相棒って決まってますし…。

まあそれはともかく、気弱な主人公の成長者という王道要素と、
個性豊かな相棒という要素が今後どんな化学反応を見せるのか。
続きが楽しみな作品ですね。

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