2016/04/21

『磁極反転』伊与原新 感想

磁極反転
磁極反転
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伊与原 新
新潮社
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地球に一大イベントである地磁気逆転を扱ったパニック小説。
自分は地磁気逆転についてはほとんど知識がなかったのですが、
この小説は分かりやすい内容になっていたと思います。

主な内容は地磁気逆転についての現状解説と、
それが原因で発生するインフラ被害やパニックの描写。
地震については日本では百年単位で起こることもあって
ニュースでもよく解説されていますが、
地磁気逆転というとなんじゃそりゃという感じですね。
文字通り、地球のN極とS極が入れ替わるという大事件ですが、
これほどの事件がほとんど報じられることがないのは
やはり数十万年単位というスパンの長さが原因でしょうか。

とはいえ、数十万年に一度というと地球はもちろん、
地球上の生物もこれまで何度も経験してきたことであって、
しかも前回の逆転から77万年経過しているとなると
いつ起こってもおかしくないというのが現状。
大地震が続いていてそれどころではないのも分かりますが、
もう少し周知されてもいい現象だと思います。
まあ規模が大きいうえに不明な点が多い現象ですし、
周知されたとしても心構えするぐらいしか出来ないのですが。

現実的な被害として太陽風の増加による
発電網や通信網の寸断というのも恐ろしい状況ですけど、
やはりそれ以上に怖いのはパニックでしょうね。
政府の発表が信用できずにデマが広がるというのは
この本でも書かれていることですが、
昨今のツイッターなどを見てると頷けるものがあります。
まあ自分自身も政府の発表を鵜呑みにできるかといわれると
微妙なところですが、踊らされることだけは避けたい物ですね。

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