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『凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ>』 感想
公式はこちら

ニトロプラスの15周年記念作品にして新作燃えゲーである
凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ>をクリアしてみた感想です。
ちょっとネタバレがあるのでご注意を。

いやー、面白かった!
これだけ満足感のあるエロゲーは久し振りかもしれません。
凝った演出と良質のシナリオの組み合わせが絶妙で、
今後のエロゲの行くべき道を感じさせてくれる作品でした。

特にこの作品の最大の特徴である演出は凄かったですね。
3Dモデルがグリグリ動く体験版をプレイしたときには
エロゲーでここまでやれる時代が来たのかという驚きとともに、
最後までこのクオリティが保つのかという不安もあったのですが、
結果的にはその不安は見事に裏切られたと言えるでしょう。
変則的な動きの敵は文章で表現するには限界がありますし、
やはり実際に動いてるのを見るとやばさが段違い。
文章では表現しにくい複雑なアクションを3Dで見せつつ、
心情描写は文章で見せるという関係が上手く機能していました。

最近は立ち絵で演出に凝ろうとするエロゲーも多いですが、
一歩間違えるとテンポが悪くなってしまうのが困り物。
この作品の場合は、日常シーンはシンプルに纏めつつ、
戦闘シーンや重要イベントで派手な演出を見せるというように
緩急をつけていたことも退屈させなかった一因でしょうね。

演出も良かったですけど、戦闘の展開も良かったです。
燃えゲーとしては決して敵の数が多いわけではないですし、
同じ組み合わせでの戦いも多かったのですが、
どのルートでも戦闘の場所、流れ、決着が工夫されていて、
同じ敵が出てきても「またお前か」ではなく、
「今回はどんな戦いになるんだろう」という気持ちで
プレイすることができたのはありがたかったです。

ただ、ストーリーに関してはよく出来ていると評価したうえで、
贅沢な要求ですが、もう一押し欲しかったです。
ストーリー自体は最初のリビングデッド狩りから
最終的には人類の未来にかかわる展開へと
いい感じで膨らんで行きましたし、
伏線も丁寧に回収されていたとは思うのですが、
キャラの掘り下げに関しては突き抜けられなかったという印象。
ミルグラムはラスボス定番の性格なんですけど、
ライバル的な熱さに欠けていたのが物足りなかったですね。
例えるなら雪車町のいない村正という感じでしょうか。
もう一人、場をかき乱して早雲に執着するような
宿敵がいればより盛り上がる展開になったかもしれません。

しかしダブル主人公の使い方に関しては文句なし。
エロゲーのダブル主人公物って個人的に好きじゃないんですけど、
この作品の場合はしれっと片方が途中で脱落したりしますし、
先が読めないドキドキ感に繋がっていたのが良かったです。
戦闘に関してはクールな早雲よりも破天荒なエチカの方が好み。
やっぱ凶器をぶん回して戦う女の子って大好きですわ。


まとめ。
ニトロプラスの記念作品に相応しく、
全編に渡って非常に満足度の高い燃えゲーでした。
ストーリーに関しては少しだけ物足りなさがあったものの、
これについては80点の良作に対して
100点を目指せと言っているようなもんですし、
今のままでも十二分に楽しめる作品なのは確かでしょう。
特にエロゲーとしては頭3つぐらい抜けた感のある
アクションシーンは燃えゲー好きにとってはたまらないはず。

体験版からそのままの勢いで駆け抜けてくれた作品ですし、
グロが全く駄目という人以外にはオススメできると思います。

以下更に深いネタバレ。
今回のクリア順はみつみん、霧里、コン・スー、
そしてイリアだったのですが、話の流れとしては正解っぽい。
みつみんは比較的普通の話だったのに対して
霧里ルートはエチカVS早雲という熱過ぎる展開がありましたし、
コン・スールートでかなり話の規模が大きくなって
イリアで決着を付ける感じで、設定の理解もしやすかったです。

ただ、ミルグラムは宿敵としては力不足だったかなー。
イリアルートでは脱衣して本気を出すとはいえ、
それまでのルートで普通に倒されているので微妙にカリスマ不足。
死んでるキャラでも普通に登場できる作品だけに、
隠し玉として早雲の親父が出てくるかと思っていたのですが…。
まーそれはそれで五勝さんと被っちゃいますけど。

イリアもヒロインとしては活躍が少なかったような。
何だか攫われたり利用されたりばかりしていた気がしますし、
イリアルートでの山場もサブコンに持っていかれた感じ。
まーこの作品の場合は早雲エチカというダブル主人公だったので
ヒロインの影が薄くても影響は少なかったですけど、
イリアの活躍にも期待していた自分としては拍子抜けでした。

キャラの死亡率が高いのは自分好みでしたし、
生き残るキャラがルートごとにバラけてたのも良かったですね。
主人公二人が死んで時尭が残ったりする辺り好きですわー。
最初にみすみんルートに入ったせいで
牙野原パパはいい人なのかと思っていたら、
霧里ルートでラスボスとしてやりたい放題なのは衝撃でした。
でも折角ルート分岐のあるエロゲーなんだから
やっぱこれぐらいガラッと扱いが変わる方が楽しいですね。

一番好きなのはエチカールート。
やっぱ主人公としてはエチカの方が燃えやすいですし、
主人公同士の戦いがあるのもでかいですね。
最後までラビットパンチで戦ってくれたのも良し。
逆にトゥルールートではエチカが2丁拳銃になったのは残念。
最後までラビットパンチでいって欲しかったなぁ。

あと自分はループ物が嫌いだったというのも、
トゥルールートの評価が少し低めになる大きな要員です。
イリアが死んだ時点で先の展開は読めてしまったことによって
イリアの死で盛り上がれなくなったのは痛い。
今となってはループネタは完全に使い古された感がありますし、
ループするとしてもその後にループ以上の衝撃的展開がないと
最後まで盛り上がるのは難しいかもしれません。

とまあそんな感じで否定的な部分も多いのですが、
しっかり楽しめたうえでの個人的な好みによるものが多いので、
プレイして良かったという気持ちに揺るぎはないのです。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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