手を出したものの感想を書き溜める場所
『空色イノセント』 感想
公式はこちら。
『空色イノセント』を応援しています!
あかべぇそふとすりぃの新作『空色イノセント』の感想です。

今回の作品を一言で表すなら、「爽やかな青春物」でしょうか。
航空学校が潰れたせいで田舎の学園に転校してきた主人公が
カナダガンの世話をしているうちに空への憧れを取り戻し、
飛行機部で仲間たちと再び空を目指すというのが話の大きな流れ。
男キャラが主人公だけなので熱血要素こそ少ないものの、
皆で一つの目標を目指す青春っぽい雰囲気は感じられました。

自分の場合、部活物にはあまり手を出さないのですが、
この作品は導入部でいきなり部活説明から入るのではなく、
まずカナダガンの世話という回り道を通ったうえで
飛行機部に辿り着くという丁寧さが印象に残りました。
ヒロインも飛行機部だけに限定しなかったのはいいですね。
この手の作品だと特定部活にヒロインが集まるのが定番ですが、
この作品の場合は生物部や映画部に所属させたままで、
それぞれの特技を物語中で生かしていくのは良かったです。

ただ、導入の捻った構成に比べて後半の展開は単調だったような。
これはカナダガンと一緒に飛ぶという明確な目標があったせいで
どのルートでもそれに縛られてしまったことが大きいのかも。
この目標自体が青春物として申し分ないものだっただけに、
どのルートでもそこから切り替えることが出来ずに
個別ルートの多彩さを殺してしまったのは何とも皮肉。
かといってこの目標を捨てると話の軸がブレてしまいますし、
こういうところは青春物とエロゲの相性の悪さを感じます。
目標まで一気に駆け抜ける作品なので
普通のエロゲならちょくちょく入る息抜きイベントがなく、
結果的に全体のボリュームが少なくなってしまったのも痛いです。

ヒロインとの関係の描写も薄く感じました。
主人公がまひるに一目惚れしている状態であるだけに、
そこから他のヒロインに惹かれていく描写も
前半と同じように丁寧にやってくれるかと思っていたのですが、
割とあっさり他ヒロインとくっついてしまったのは残念です。
ここでも明確な目的を持った飛行機部の存在感が大きく、
反動でヒロインとの関係描写やはおまけになってしまった印象。
ヒロインたちは可愛くていい子が揃っていたんですけど、
萌えゲー的なイチャラブを期待すると物足りないでしょうね。
ここは体験版で危惧していたことが見事に当たってしまいました。
この爽やかな雰囲気でアホ(褒め言葉)みたいにイチャツクと
それはそれで違和感があるのは分かりますが…。


まとめ。
田舎の学校の飛行機部でカナダガンと一緒に空を飛ぶという
テーマは魅力的だと思いますし、そっち方面については
それなりに手堅く料理していたとは思うのですが、
それを更にエロゲ風に仕上げるのはハードルが高過ぎたか。
やはりエロゲであるからには、多少雰囲気を壊すことになっても
個別ルートに力を入れて欲しかったという思いはあります。
ボリューム的に見てもフルプライスでは厳しい作品ではないかと。

しかし珍しい設定を扱っている作品であるのは確かですし、
ちょっと変わった部活物をプレイしたい人なら
ある程度値下がりを待って買うのはありだと思います。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック