2015/09/10

『獣眼』大沢在昌 感想

獣眼 (徳間文庫)
獣眼 (徳間文庫)
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大沢 在昌
徳間書店 (2015-07-03)
売り上げランキング: 22,461

未来を見通す神眼を持つ少女と
彼女を護るボディーガードの活躍を描く
ハードボイルド小説…かと思っていたのですが、
実際にはサスペンス小説の方に近い作品でした。

神眼を崇拝する組織と神眼を敵視する組織。
更には神眼を狙う謎の暗殺者にバチカンなど、
様々な勢力が絡み合って本当の敵が見えなくなるという
サスペンスらしい展開は緊張感があっていい感じ。
神眼崇拝組織の中でも権力闘争があって
信用することが出来ないというのも面白いです。

ただ、話の展開は先が気になって良かったんですけど、
主人公であるボディガードの活躍はいまいちな気が。
一応、仕事はしてるんですけどポカミスもありますし、
スカッとするような大活躍シーンも少ないです。
いやホント、ストーリー自体は面白かったんですけど、
冒頭の主人公がかっこ良くてワクワクしただけに
その期待が空回りしてしまったのが痛い。

主人公の性格や設定もラノベちっくだっただけに
それ相応の活躍がないのが目立ってしまったような。
これがどこにでもいそうなボディガードなら
話の展開ともバランスが取れたのではないでしょうか。
あと、獣眼の設定はもう少し早く出した方が
タイトルと上手くリンクできたと思います。
ホント、最後の最後で出るだけですし。

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