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『闇の伴走者―醍醐真司の猟奇事件ファイル』長崎尚志 感想
闇の伴走者―醍醐真司の猟奇事件ファイル
長崎 尚志
新潮社
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とある事務所で発見された大物漫画家の遺稿。
その内容が未解決の女性失踪事件を扱ったもので、
しかも犯人としか思えないような描写があったことから
事態は複雑な方向へ…という感じで、
漫画業界をネタにしている珍しいミステリーです。
何気にドラマ化されているらしい。

容疑者としては漫画家、アシスタント、編集者という
様々な漫画関係者があげられるのですが、
彼らを上手く配置して容疑者を絞らせない構成はお見事。
まず遺稿を描いたのが漫画家本人なのか
アシスタントなのかというところから始まり、
描いた本人が事件の犯人なのかというところまで
追っていくという構成も先が気になる作りになっています。

ワトソン役である優希は漫画に対しては無知で、
探偵役である醍醐は漫画オタクという組み合わせも良い。
優希がいちいち疑問を持ってくれることを
知識ひけらかし系オタクの醍醐が語ってくれるおかげで
漫画業界について知識がなくても話についていけますね。

探偵役がおデブで気持ち悪いタイプというのは珍しいかな。
まあ、ミステリーの探偵は知識自慢するタイプが多いですし
見た目以外はオタクと似たようなもんかもしれませんが。
漫画という切り口とオタク探偵醍醐のキャラが面白いので
今後が楽しみなシリーズです。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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