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『泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部』酒見賢一 感想
泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部
酒見 賢一
文藝春秋
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ちょっと変わった三国志シリーズも4作目。
というわけで自分の過去の感想を漁ってみたのですが、
何故か第参部の感想を書いてなかったっぽい。
周瑜がぶっ倒れるシーンを読んだ記憶があるので
既読なのは確かだとは思うのですが、
どうやら忙しくて感想をサボったようです。
いつか再読して書こう。

それはさておき第四部の感想です。
今回の内容は赤壁の戦いが終わってから
劉備が白帝城でお亡くなりになるまで。
というわけで曹操や関羽、張飛といった超大物も
バッタバッタとお亡くなりになって
最終的には孔明だけが残ってしまう展開になります。

劉備軍としては荊州を保持しつつ益州を取って
初めて魏や呉と戦う体勢ができるというのが孔明の考え。
しかし劉備は益州を取ることに消極的ですし
それに合わせてのらりくらりやっているうちに
龐統が討ち死にしてしまうという想定外の展開に。
更に孔明が劉備のサポートに回ると
今度は荊州の関羽がしくじって討たれてしまうという
一歩進んで二歩下がったような状況になってしまいます。

龐統が生きていれば…というのは誰もが妄想する展開ですが、
本文にもあるように実際に龐統がどれだけやれたのか
いまいちよく分からないのが難しいところですね。
まあ孔明が少しは楽になるのは確かでしょうけど、
案外、夷陵の戦い辺りでポックリ死んでたかも?

孫権からの荊州返却要請をのらりくらりとかわしつつ
益州を占領するという作戦がもし成功した場合、
確かにその後の展開はかなり楽になったでしょうけど、
それだと劉備が荊州を不法占拠し続けるわけで
今よりも更にずるさが増して感じられたかもしれませんね。

基本的に三国志であることに変わりはないので
話の大筋自体に大きな変化はないのですが、
このシリーズ一番の売りである軽快な文章は健在。
この文章のおかげで劉備軍のお馬鹿さが光るのですが、
流石に今回はレギュラーメンバー次々と死ぬこともあって
いつもより少しだけしんみりした雰囲気に感じられました。

ここまで来ると三国志の派手な部分はほぼ終わり、
あとは孔明が粘りに粘って蜀を延命させるだけなので
もう一巻で収まりそうな気がするのですが、
主人公である孔明無双がここから始まることを考えると
二巻ぐらいは続くような気もしてきます。
果たして劉備に厄介ごと(蜀)を押し付けられた孔明は
ハッピーエンドを迎えることができるのか…?

テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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