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『ブルー・ゴールド』真保裕一 感想
ブルー・ゴールド
ブルー・ゴールド
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真保 裕一
朝日新聞出版
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水に関わる商売をテーマにした経済小説。

大手商社マンである藪内はプロジェクト失敗の責任を取り
関連会社への出向を押し付けられることに。
しかしそれは表向きの話で、実際は出向先のやり手社長を
監視するという密命を帯びていた。
果たして藪内は任務を全うすることが出来るのか…?

という導入部ですが、この出向先の業務が
大手製造会社による工業用地確保の下請けで、
それには大量の工業用水が必要になるということで
この作品のテーマである「水」に繋がってきます。

ただ、冒頭や要所要所で水の私物化による
市民への悪影響を訴えている割には
最後のオチに水が絡まなかったのは残念でした。
そのせいで作品のテーマもボケてしまったような。

とはいえ、普通の経済小説としては面白かったです。
官民マスコミを巻き込んだ複雑な用地確保戦術や
一つ一つの要素を解きほぐして黒幕に迫る過程など、
非常に凝った構造をしているので先が読めませんでした。
オチに関してもビジネスマンの強かさが出てて良い。
…だからこそ、少し上でも書いたように
水と離れてしまったのがモヤッとするんですけどね。
冒頭2ページが無ければスッキリしたかもしれません。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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