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『ホテル・コンシェルジュ』門井慶喜 感想
ホテル・コンシェルジュ
門井 慶喜
文藝春秋
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とあるホテルのベテランコンシェルジュが
スパッと謎を解決する日常ミステリー短編集。

スイートルームを借りているお得意様が持ち込む
様々なトラブルをベテランコンシェルジュが
スパッと解決していくというのが全編共通した流れ。
京都を舞台にしているだけあって京都ネタが多めなので
京都の知識がある人ならニヤリとできるかも?

探偵役であるコンシェルジュ・九鬼さんは
飄々としていながらも頭の切れる中年男性で、
TVドラマのベテラン刑事役っぽい印象を受けますね。
助手役にヒントを与えつつ結論を引っ張るところとか
全体的にTVドラマちっくな雰囲気が感じられる作品です。

日常ミステリーなので殺伐とした事件は起こらず、
九鬼さんの周りの人間が何か変なものを見つけて
その正体について相談する話が多いのですが、
オチがトリビア系なのでここでいいこと知ったと思うか
ズコーッと脱力するかは人によって分かれそうですね。
「そうきたか!」ではなく「ほぅ…」みたいな感じ。

ちょっと残念だったのは雑学系のネタが多い割に
肝心のホテルに関する雑学がちょっと少なかったこと。
謎のバリエーションは豊かで面白いのですが、
そのせいで解決するのはコンシェルジュではなく
占い師や大学教授でもいいような気がするんですよね。
コンシェルジュの知識が凄いのは分かりますけど、
他の知識系の職業でも代用できそうですし。
最後ぐらいホテルで事件が起きても良かった気がします。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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