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『もののふ莫迦』中路啓太 感想
もののふ莫迦もののふ莫迦
(2014/10/24)
中路 啓太

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岡本越後守って誰やねん。

と思ったら降倭として有名な沙也可の
正体かもしれない人物だったんですね。
かもしれないというところが凄く微妙ですが。
でも朝鮮側の使者を務めていたのは事実っぽい?

そんな岡本越後守がもののふの道を貫くのがこの小説。
この岡本越後守、弱気を助け強きを挫くために
余計に周りに迷惑をかけるという困ったちゃんですが、
その姿が痛快なのもまた事実なわけで、
それ故に謎のカリスマ性があるのが面白いですね。

個人的にはこういう正義を拗らせた馬鹿って
あまり好きじゃなかったりするのですが、
ここまで自分を通されると苦笑いしつつ許すしかない。
自分の近くにはいて欲しくないですが。

加藤清正は登場時は凄く小者っぽかったのに
話が進むにつれていい面が見えてくるのは上手い構成。
忠義という点では確かに彼も確かにもののふでした。
でもたけ関連はドロドロし過ぎてたかなー。

岡本越後守をきっぱり死なせたのは良かったですね。
ここまで自由にやって生き延びられると
それはそれでご都合主義感が強くなり過ぎますし、
終章のしんみりした雰囲気も出せなかったでしょう。

しかし中路さんの作品の主人公、
真っ直ぐ過ぎて逆に捻くれている感じが
ますます強くなってきた気がするんですけど、
次回作はどうなってしまうか…ちと不安ですね。

テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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