2015/03/07

『アフリカッ!』松村美香 感想「 

アフリカッ!アフリカッ!
(2013/12/19)
松村 美香

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世界を飛び回る商社マンを夢見て商社に入った大輝。
しかし理系卒の彼に任されたのは社内のシステム管理。
PC相手の生活に嫌気がさした大輝は辞表片手に上司と交渉し、
その結果、アフリカへの異動を勝ち取りますが…。

松村さんの本は2冊目ですけど今回も面白かった。
作中では世間知らず扱いされている大輝ですけど、
自分にしてもアフリカの知識なんてほとんどないですし、
そういう意味では大輝と同じく驚きの連続な内容でした。

当たり前といえば当たり前なのですが、
アフリカといっても国によっては全然違うんですよね。
エチオピアは保守的で新しい商売がしにくそうで、
ケニアやザンビアは比較的話が通じそう。
伝統を重んじるというと耳当たりはいいですけど
それだと何一つ新しいことができないんですよね…。

中国式の言論統制が導入されているのも驚きです。
アフリカの富裕層は自分たちの利権を守れますし、
中国はシステムを指導して儲けられますしWINWINですね。
かといって民主化しても余計に混乱する場合もありますし、
安定した先進国と違ったリスクの大きさを感じられます。

作中で大輝が計画した文化方面での支援は
一つの理想論ではあるんでしょうけど、
やっぱり企業としては農業支援あたりが妥当なのかな。
理想と現実、両方を提示して見せたところに
松村さんの考え方がわかるような気がします。
それほど長くない小説なので掘り下げも浅めですが、
アフリカについて興味を持たせられる話だったと思います。

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