2015/01/20

『なぎら☆ツイスター』戸梶圭太 感想

なぎら☆ツイスター (文春文庫)なぎら☆ツイスター (文春文庫)
(2012/02/10)
戸梶 圭太

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群馬県のド田舎を舞台に、エリートヤクザである桜井が
組の金を持ち逃げした組員を追跡するエンタメ小説。
相変わらず田舎をdisりまくっているので
そういうのが駄目な人は読まないのを推奨します。

話の展開は戸梶さんらしいデタラメさてんこ盛りで、
お馬鹿なヤツらがわんさか出てきます。
特に田舎ヤクザの馬鹿息子はいい味出してますね。
女相手にすぐにサカるし靴には目がない田舎者なのに
自分をイケてるヤクザだと思い込んではいるのですが、
作中でも言われているように猿っぽい愛嬌があります。

主人公である桜井もなかなか面白い。
頭が切れてケンカも強いというチート主人公ですが、
将棋キチガイという個性がいいアクセントになっています。
仕事中だろうが敵に追われていようが
将棋を打てる相手がいると盤を持ち出す無茶苦茶さ。
しかしそこがクールに感じられたりするんですよね。

肝心の組員行方不明事件は割と早めに怪しいヤツが
分かるんですけど、犯人が分かったところで
着地点が全く見えないのが戸梶作品のいいところ。
が、意外にもオチが綺麗についています。
いつもの小説を読んでいると忘れそうになりますが、
戸梶さん、ミステリーも書ける人なんだよなぁ。
人死に出まくりでモブキャラには厳しい内容ですが、
読後感はカラッとしているので満足度は高かったです。

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