2015/01/20

『劣化刑事』戸梶圭太 感想

劣化刑事 (徳間文庫)劣化刑事 (徳間文庫)
(2013/08/02)
戸梶圭太

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なかなか酷かった。
いやまあ、戸梶さんの小説が酷い内容なのは
いつものことですが、今回はちょっと方向が違うかな。
割とリアルな方向で嫌な話というか。

痴漢冤罪で警察に人生を台無しにされた男・赤石が、
殺人事件の目撃者として証言を求められるものの
「自分を取り調べた奴らが謝るまで許さん!」
とごね出したせいで話はややこしい方向に。
更に息子を失い正気まで失った警察官・稗田が
赤石に手を貸したせいで事態は混沌としていきます。
「うんこ食うまで許さん!」というのはアホですけど
冤罪にはめられた気持ちってこんなもんなのかも。

作中で一番狂ってるのは稗田ですけど
嫌悪感よりも哀れさの方が先に来るというか、
「疲れてるんだなぁ」と微妙に共感できてしまいます。
一緒に病院に行ってあげたくなるレベル。

ただ、話のオチ自体は「警察ってやっぱダメだわ」
みたいな流れでしかもそれが最悪な方向にダメなので
読後感としてはあまりよろしくないです。
話全体を見ても行き当たりばったりな行動を続けて
ひたすら転がり落ちていく内容なので
お馬鹿小説というにはちょっと重かったかなと。
後味悪いのが好きな人向けですね。

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