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『サツコイ~悠久なる恋の歌~』 感想
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ALcotハニカムの新作ミドルプライスゲームである
『サツコイ~悠久なる恋の歌~』の感想です。

まず今回の主人公は「人魚」と言われる種族で、
人魚の雄は雌に捕食される運命にあるというのが大前提。
雌は雄を食わなきゃ死んじゃうらしいから仕方ない。
このヒロインに食われるという設定にどう決着を付けるか、
というのがこの作品の最大の山場でしょう。

そんな重い結末が見えている作品ではありますが、
日常シーンは意外と普通の学園物っぽくほのぼのしています。
新聞部のメンバーはノリがいいキャラが揃っていますし、
主人公とヒロインたちの掛け合いも面白い。
メタネタやパロディが若干多めなのは好みが分かれるかな。

とはいえ、主人公もヒロインも主人公が最後に食われるという
結末を意識していることもあり、束の間の平和な日常という
どこか儚げな雰囲気があるのもこの作品の特徴ですね。
こういうじわじわ日常が崩れていくような空気は結構好き。

肝心の結末はどのルートもハッピーエンドではないけど
救いがないわけでもないという無難な終わり方。
容赦ないシリアスを期待してた人には物足りないでしょうし、
ハッピーエンド好きにとってはちょっと重いという感じ。
特に「ヒロインに捕食される」という設定に期待していると
後半の展開には拍子抜けしてしまうかもしれません。
自分としてはテーマがブレたように感じられて残念でした。


まとめ。
うーん…悪くはない、という感じでしょうか。
このテーマ、あの体験版ならめちゃ重なシリアスを
覚悟していた人も多そうですけど、それほどでもないです。
読後感にしても抜け殻になるような激しい虚脱感はなく、
「ええ話やなー」みたいな割と軽い感じですしね。
そこそこ美味しい料理だったんだけど期待していた
味付けとは違う…みたいな物足りなさのある作品でした

ミドルプライスということもあって長くはないですし、
手軽にビターな作品を味わいたい人にはいいかもしれません。

以下ネタバレで少し。
この作品で最大の残念ポイントは、結局のところ、
イズナとの親子喧嘩で終わってしまったことに尽きます。。
公式であれだけ食い食われる関係というのを強調しておいて
いざとなるとイズナに丸投げというオチは脱力モノ。
分かりやすい悪役登場というのは定番の手段ではありますが、
そのせいで捕食関係よりも単純な善悪関係の方に
焦点が移ってしまって作品としての纏まりを欠くことに。

これなら本編でも言っていたように
二人で一緒に死を迎えるという結末の方が
まだテーマに対して真摯に向き合っていたのでは?
最終的に食うにしろ食わないにしろ、悠がイズミの死を
しっかり見届けるという場面はやって欲しかったです。

あと相羽が助けに来たシーンでは噴きました。
いや、体験版だと悪役として見事に散っていたのに
しれっとめっちゃかっこいい登場されると笑いますって。
確かに悠ルートで取り逃がしてましたけど
普通に悪役として再登場すると思っていましたよ…。

直は人外主人公に恋するヒロインとしては
定番のルート展開でしたけど、それだけに綺麗でした。
意外性はないですけど、こういう話は定期的に読みたくなる。

瑠璃は本当にいいお姉ちゃんですね。
適度に厳しく世話焼きで性欲処理もしてくれるとか完璧やん。
ルート自体はいきなり悠が退場したり打ち切りエンドだったり
唐突さがありますけど、イズミと瑠璃の距離感は好きです。

発売前から難しいテーマの作品だとは思っていたのですが、
悪い意味で予想通りの方向へ流れちゃった気がします。
「捕食」じゃなくて「家族愛」がテーマだったら
それほど違和感はなかったと思うんですけどね。
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