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『さわれぬ神にたたりなし』第1巻 感想
さわれぬ神にたたりなし(1) (KCデラックス)さわれぬ神にたたりなし(1) (KCデラックス)
(2014/06/23)
閂 夜明

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幻の美少女絵師こと閂夜明さんの初単行本。

閂さんの作品といえば自分としてはLeaf関連から始まって
『Omegaの視界』まで10年近く追いかけてるんですけど、
それだけに商業デビューしたことへの感慨もひとしおですね。

そんな閂さんのデビュー作は伝奇系4コマ漫画。
4コマ漫画といえばほのぼの美少女動物園が多いですが、
そこは閂作品なので、どこか独特な雰囲気が漂っています。
一見すると主人公である真野和久の周りに美少女が集まる
定番ハーレムラブコメなのですが、それだけじゃない。
どいつもこいつも一癖二癖持っています。

まずメインヒロイン?であり和久の初恋の人である繭。
現在は神の嫁という立場でありながら旦那と別居中で、
人妻なのに和久にちょっかい出し続けているある意味悪女。
初恋の人が他人の嫁になるという時点でもハードル高いのに
更に思わせぶりな態度取ってくるとかね、素晴らしい。
そんな繭の態度にたまに切れつつも、結局は冷たく出来ない
和久の「良い人」っぷりが実に切なくてゾクゾクしますね。

次に和久の現在の想い人である有魅先輩。
オタクなロリ先輩という素晴らしい属性持ちですが、
これまた恋人にすると非常に苦労しそうな性格なわけで。
一応、和久のことは結婚してもいいと思う程度には
好きなんでしょうけど、恋愛感情となると怪しいです。
まあ据え膳を食っちゃえる性格なら和久も楽でしょうけど、
先輩自身は恋愛よりも趣味の方がずっと大事な人ですし、
まともな恋愛を夢見ると破局するのが目に見えてる。

3人目は察しの良過ぎる友人、万遊里。
狂言回し的な立ち位置に甘んじている感はありますが、
なんだかんだで和久への好感度は高いっぽい?
察しが良過ぎる面や性格の悪さはありますけど、
本質的には繭や先輩よりもまともな人間である気も。
和久と有魅の仲の良さに嫉妬する繭に対して、
それは我が侭だとバッサリ切り捨てるところとか好き。
ある意味、この作品の良心ではないだろうか。

あと、閂さんの過去作である『Omegaの視界』との
リンクがちらほらあるのもファンとしては嬉しいですね。
Omegaを知らなければさらっと流せる程度の描写ですが、
知っているとちょっと深読みできちゃうのが楽しいです。

そんな感じで萌えというか伝奇というか浮気物というか、
なんとも言い難い独特の雰囲気のある作品ですが
他ではなかなか楽しめない味のある一品だとは思いますし、
試し読みで気に入ればサクッと買っちゃうのもありかと。
このもにゃっとした味はもっと広まって欲しいです。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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