2014/07/05

『殺人者』深谷忠記 感想

殺人者殺人者
(2009/08/26)
深谷忠記

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児童虐待をテーマにした社会派ミステリー。

児童虐待疑惑のある人物が次々と殺される事件が発生し
その犯人を捜すというのが物語の大筋なのですが、
ミスリードがちょっとあからさま過ぎたような気も。

作中ではかつて児童虐待された疑惑のある人物が
犯人候補として次々と登場するのですが、
ミスリードを誘うために配置されているのが見え見えで
かえって真犯人の姿が浮き彫りになってしまったような。
真犯人の動機自体も割とガッカリな感じなので
児童虐待というテーマが薄れてしまった気がします。
小細工が裏目に出てしまったというか。

逆に作中の児童虐待エピソードを個々に見た場合は
胸を締め付けられるようなきつい場面もあり、
社会派小説としてはしっかり描写されていました。
虐待の連鎖や養護施設の構造、保護司の権限の問題など、
TVでも何度も見ているはずなのについつい忘れがち。
我関せずではいけないとは思ってるんですけどね。

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