2014/07/04

『セミラミスの天秤』 感想

公式はこちら。
『セミラミスの天秤』6月27日(金)発売
キャラメルBOXの新作『セミラミスの天秤』の感想です。
キャラメルBOXの作品をプレイするのは物凄く久し振りです。

家に押しかけてきた美少女に誘惑されて据え膳を食べたら、
それをネタに脅迫されるようになるところから始まるこの作品。
この脅迫主・神尾愛生の奇行を中心に物語は進んでいきます。

他人を掌の上で転がすのが大好きな愛生がメインなだけあって、
物語の雰囲気は普通のゲームとは少し異なっていますね。
愛生自身は明るいのでコメディっぽいノリも多いんですけど、
やってることは結構悪質なので、なんだかもにょもにょします。

しかし悪質とはいっても単純な悪というわけでもなく、
例えば誰かの人生を裏から完全に操ったとして、
結果的にその誰かが幸せになったらハッピーエンドかどうか、
みたいな微妙なラインを付いてくるところがまたもにょる。
「ハッピーエンドだ、わーい」と素直に喜んでる人を見て
忍び笑いしているような性格の悪さがあります。

こういうもにょもにょ感、私は大好きだったので
割と満足できる作品でしたけど人によってはダメでしょう。
買う前にまずは体験版で愛生の性格を知っておくべきですね。
愛生だけでなく、倫理の権化である映瑠先輩にしても
愛生とは逆方向にガチガチに固まっているキャラですし、
最近のゲームの中では冒険的な作品だったかなと。

ただ、物足りない部分もちらほらと。
まずエロゲーとしてはヒロインの個別ルートやエロが少ない。
前半が面白い話の展開をしていただけに分岐してから
更に掘り下げられるかと思っていたので少し拍子抜けです。

バッドエンドの少なさも不満要素です。
一部面白いバッドエンドもあったんですけど、
ダークな作品なんだからもっと詰め込んでも良かった気が。
善悪ゲージでの分岐ももう少し細かく分けて欲しかったです。
……しかし「倫理の鉄槌」ENDは良かったなぁ。


まとめ。
面白かったんですけど、惜しい作品です。
色々と仕掛けられている凝ったシナリオではあるのですが、
再プレイして考察させるような吸引力に欠ける面もある。
特にラストシーンから逆算して考えると
新たな事実が見えてきそうな気もしますけど、
今はちょっと自分でそこまでやる気力が沸かないかな。
そこら辺は他の人の感想に期待したいところです(丸投げ

上記のように物足りない部分はあるのですが、
こういう善とも悪とも言い難い雰囲気を持つ作品は少ないですし、
体験版が肌に合ったのなら手を出してもよろしいかと。

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